国と都、都内医療機関に病床確保要請へ 改正感染症法に基づく国の要請は初

 厚生労働省と東京都は23日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う病床逼迫(ひっぱく)に対応するため、都内の医療機関に対し、改正感染症法に基づく協力要請を同日付で行うことを決めた。新型コロナ患者のさらなる受け入れや病床確保などを求める。同法に基づく国の要請は初めて。…

ワクチン2回の接種率が4割に 「8月中」の目標達成

 新型コロナウイルスワクチンの2回目接種が完了した人の割合が全国民の4割を超えたことが23日、政府の集計で分かった。22日時点で2回目接種の回数は5177万5600回で接種率は40・7%に上り、菅義偉(すが・よしひで)首相が掲げた「8月中に全国民の4割が2回目接種を完了」という目標を達成したことになる。…

都内重症病床の使用率7割 民間病床拡大進まず

 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、東京都内の重症者向け病床は7割前後が埋まった状態が続いている。病床の逼迫(ひっぱく)や医療スタッフ数の限界から、重症者の受け入れを断るケースも相次いでおり、医療関係者は「現場にもう余裕はない」と声を上げる。医療提供体制の確保が急務だが、病床数の拡大が思うように進まない民間医療機関もあり、都は保有施設などの活用を急ぐ。…

噴火に台風にコロナ…箱根は困難にどう立ち向かったか

 希望者への新型コロナウイルスワクチン接種が道半ばのなか、全国の観光地は本来のようなにぎわいを取り戻せないまま、今年も稼ぎ時のはずの夏が過ぎようとしている。関東近郊で最も有名な温泉地の一つである神奈川県の箱根も同様だ。加えてこの地は近年、噴火や台風といった自然災害の“波状攻撃”にもさらされてきた。そんな危機に老舗温泉街はいかにして立ち向かってきたのか。関係者に話を聞いた。…

都、酸素ステーション公開 23日から受け入れ

 東京都は21日、新型コロナウイルスの自宅療養者で救急搬送を要請した人が酸素吸入を受けられる「酸素ステーション」を報道陣に公開した。旧国立児童館「こどもの城」(渋谷区)の建物内に130床を設置し、23日から24時間態勢で患者を受け入れる。…

プレハブで病床 民間“野戦病院”「現場は命懸けの戦い」

 新型コロナウイルスの感染急拡大で、入院できずに自宅で亡くなるケースが相次いでいる。首都圏では入院率が1割を切るなど医療体制は逼迫(ひっぱく)。病床を増やすため、臨時医療施設(野戦病院)の設置を求める声が上がる。こうしたなか、プレハブや体育館を活用し、臨時医療施設を整備する民間病院や一部自治体もでている。…

首都圏の入院率10%割り込む 「ロックダウン必要」

 新型コロナウイルス患者の入院率が、首都圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)と京都の5都府県で10%を割り込んでいることが、厚生労働省が20日発表したデータで明らかになった。政府の対策分科会が示すステージ4(爆発的感染拡大)の目安となる「25%以下」となったのも、前週から3県増えて14都道府県となっている。…