3回目の感染予防効果86% イスラエルのワクチン調査

 世界に先駆けて新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を実施するイスラエルで、接種の実務を担う保険組織「健康維持機構」(HMO)の一つ、マッカビは18日、「ブースター」と呼ばれる3回目接種の感染予防効果は86%との初期調査結果を発表した。イスラエル紙「ハーレツ」によると、ブースターの効果に関する調査は世界初で、効果が示された形となった。…

政府、酸素ステーションを200カ所整備へ

 酸素吸入を必要とする新型コロナウイルス患者のための「酸素ステーション」について、政府が全国約200カ所に整備する方向で調整に入ったことが18日、分かった。自宅療養や入院先が確保できない患者らを念頭に、装置が足りない事態の回避を目指す。政府関係者が明らかにした。…

東京都の外郭団体、来年にもコロナワクチンの治験 天然痘ワクチンを利用

 東京都の外郭団体である都医学総合研究所が民間の製薬会社と共同開発している新型コロナウイルスワクチンが、臨床試験(治験)の準備段階に入ったことが18日、分かった。マウスやサルの非臨床試験では、新型コロナの発症予防効果が確認された。長期間の免疫維持が実証されている天然痘ワクチンを利用するため、開発中のワクチンも1回の接種で抗体が長期にわたり持続することが期待されるという。来年中に治験に着手し、早期の実用化を目指す。…

新型コロナ無症状陽性、1割止まり 感染把握が不十分か

 感染が急拡大する新型コロナウイルスの第5波で、東京都の検査で陽性確認時に無症状の人が約1割にとどまっている。本来は無症状の感染者は3割程度いるとされるため、感染者が一部しか把握できていないことになる。保健所による濃厚接触者の調査が滞っていることが原因とみられる。政府は緊急事態宣言の延長と対象拡大を決めたが、市中に増える無症状者が無意識のうちに感染を広げている構図が浮かぶ。…

塩野義、東南アジアで治験 コロナワクチン現地供給に貢献へ

 新型コロナウイルスワクチンを開発中の塩野義製薬は、有効性を確認する最終的な大規模臨床試験(治験)を、ベトナムなどの協力を得て東南アジアを中心に行う方針を固めた。3万例の実施を目指す。将来的には生産技術を供与し、アジアでのワクチン供給に貢献する意向だ。…

自宅療養中の死亡が相次ぐ 首都圏では7月以降に15人

 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、各地で自宅療養中の死亡が相次いでいる。感染者数が連日1000人台を超えている首都圏1都3県は、7月以降で計15人に上っており、特に感染者が急増した8月に入ってからが目立つ。自宅療養者の増加で健康観察など行政の目が届きにくくなっているほか、入院先が見つからないまま死亡した例もある。医療体制の逼迫(ひっぱく)は続いており、今後もこうしたケースがさらに増える恐れがある。…