希望退職募集28件と倍増 コロナの影響、雇用にも UAゼンセン

 流通やサービス業などでつくる産業別労働組合「UAゼンセン」は14日、昨年8月から今年7月までの1年間で、加盟組合の中で計28件の希望退職の募集があり、前年の15件から倍近くに増加したと発表した。新型コロナウイルス感染症に伴う企業業績の悪化は、雇用にも影響を与えており、松浦昭彦会長は「緊急事態宣言が常態化する中、日々経営は苦しくなっている状況がある」と述べた。…

ダイキン工業、酸素濃縮器の出荷2.5倍に 新型コロナ在宅患者の使用で不足続く

 ダイキン工業は、新型コロナウイルスの在宅患者が使う酸素濃縮器の増産態勢を強化している。長引く感染拡大で患者数が高止まりし機器が不足しているためで、出荷台数をコロナ流行前の約2・5倍に引き上げている。世界的な半導体逼迫という懸念材料もあるが、調達を工夫するなどして供給を急ぐ。…

東京機械が投資ファンドに質問状

 新聞輪転機メーカーの東京機械製作所は11日までに、同社の株式を買い進める投資ファンドのアジア開発キャピタルに対し、取得理由の説明を求める質問状を送付したと明らかにした。東京機械は10月下旬に開催予定の臨時株主総会で買収防衛策の発動を諮る方針で、株主の判断材料とする。…

【トップは語る】日本フルードパワー工業会会長の安藤毅さん(65) 水素社会へ油空圧利用の将来像発信

 「見本市では今後の水素社会構築に向けた取り組みやロボット分野など、油空圧利用の将来像を発信する。併せて人材育成などの取り組みも紹介する。今回の見本市のテーマは、『新たな時代に向けた挑戦』だ。新型コロナウイルスの感染対策を徹底した上で、産業の未来と、そこに向けた挑戦を広くアピールする」  【プロフィル】安藤毅(あんどう・つよし) 昭和56年東京計器入社。CSR推進担当兼社長室長、取締役執行役員などを経て平成29年常務、30年から社長。令和元年日本フルードパワー工業会理事、2年5月から同会長。熊本県出…

空調大手、欧州で“脱炭素特需”争奪戦 「ヒートポンプ式」補助金支援で

 ダイキン工業や三菱電機など大手空調メーカーが欧州事業の強化に乗り出す。脱炭素の取り組みを加速させている欧州では、各国が二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない「ヒートポンプ式」の暖房・給湯機器の購入を補助金で支援する動きがあり、ガスや石油を使った燃焼暖房機器からの切り替え需要の拡大が見込まれるためだ。中韓企業も販売を強化しており、“脱炭素特需”の争奪戦が激しくなりそうだ。…