東京・原宿の竹下通りで軽乗用車が1日未明に暴走し、通行人8人をはねた事件は、殺人未遂容疑で逮捕され鑑定留置中の日下部(くさかべ)和博容疑者(21)の事件直前の動きなどから、場当たり的に犯行場所を選んだ可能性が強まってきた。竹下通りでは費用面などから一度は見送った車進入防止のポール設置を再び検討。車突入の犯罪が国内外で後を絶たない情勢に自治体や商店街などで自衛策を講じる動きが広がっており、専門家も「警察だけでは限界がある」として地域の取り組みを促している。…
勤労統計不正 「責任感が欠如」 データ軽視、政策への信頼揺らぐ
厚生労働省による毎月勤労統計の不正調査は、経済政策の信頼を揺るがした。海外の先進国に比べ、日本政府の統計作成に携わる職員は少ない。専門家の間では、客観的なデータに基づく政策判断を軽んじる風潮が不正の遠因になったとの見方も出ている。…
厚労省の統計法違反を認定 20人超処分、隠蔽意図はなしと結論
毎月勤労統計の不正問題で、厚生労働省の特別監察委員会は22日、調査報告書を公表した。不正な手法は課長級職員の判断で行われ、決裁を受けなかったとした上で統計法違反が一部にあったと認定。隠蔽(いんぺい)の意図は、担当者個人としても組織としてもないと結論付けた。…
コインチェックから流出した仮想通貨、現金化の動き 海外交換所に持ち込み
仮想通貨交換業者「コインチェック」(東京)から当時のレートで約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した事件で、ハッカー側がネムを資金洗浄して得た仮想通貨「ビットコイン」の一部を海外の仮想通貨交換所に持ち込み、現金化しようとした形跡があることが21日、捜査関係者への取材で分かった。事件は26日で発生から1年を迎えるが、現金化の動きが確認されたのは初めて。警視庁は仮想通貨相場の下落傾向を受けて、現金化を急いだ可能性があるとみている。…
統計不正で厚労次官ら処分へ 特別監察委が調査、隠蔽の有無焦点
「毎月勤労統計」の不正調査問題を受け、政府は厚生労働省の鈴木俊彦事務次官(59)ら関係者を懲戒処分する方針を固めた。政府関係者が17日に明らかにした。問題の影響で延べ約2000万人に雇用保険や労災保険の過少給付が生じ、2019年度予算案の閣議決定をやり直す異例の事態になっており、幹部らの責任は重いと判断した。…
ナイロビのホテル襲撃 邦人男性 銃撃戦の中、4時間身潜め
約4時間、銃声が響き渡る中、オフィスに身を潜め助けを求めた。ケニアの首都ナイロビで15日に起きたホテル襲撃。敷地内の日本企業の男性駐在員(37)が、救出されるまでの様子を震える声で振り返った。…
ナイロビでホテル襲撃、15人死亡も邦人は無事 三井物産や商船三井など入居
ケニアの首都ナイロビで15日、武装集団が高級ホテルを襲撃した。ロイター通信は16日、少なくとも15人が死亡したと報じた。ホテルに取り残された人たちがいるとの情報もあり、死者がさらに増える恐れがある。自爆や銃撃によるテロとみられ、隣国ソマリアを拠点とするイスラム過激派アルシャバーブが犯行声明を出した。…