日米韓が外務次官協議、対中・対北など協議も日韓関係が足かせ

 【ワシントン=大内清】日米韓3カ国の外務次官協議が17日、米首都ワシントンで行われ、中国による東・南シナ海での覇権的海洋進出や、台湾海峡の平和と安定の維持、弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮への対応などを議論した。3者はインド太平洋地域における協力の重要性などで一致する半面、当初予定されていた共同記者会見が急遽、「日韓間の意見の不一致」を理由に米国単独に変更されるなど、悪化した日韓関係が3カ国の連携強化の足かせとなっていることも浮き彫りとなった。…

中国、台湾侵攻能力を確保 「最小限核抑止」から離脱

 【ワシントン=渡辺浩生】米議会の超党派諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」は17日、中国の軍事経済情勢をめぐる年次報告書を発表した。中国軍が台湾侵攻の初期能力を確保した可能性を示し、米通常戦力による抑止が困難と警告。また、中国が「限定的な核兵器先制使用」という新戦略を進めていく可能性にも言及した。…

中国恒大子会社を提訴 内装会社に43億円滞納

 経営危機に陥っている中国不動産大手、中国恒大集団の子会社が工事費を滞納しているとして、工事を請け負った内装会社が17日、各地の裁判所に計約2億3800万元(約43億円)の支払いを求めて提訴したと発表した。恒大は各地で中断していた住宅建設を再開したが、同様の訴訟が続けば資金繰りに影響しそうだ。…

中国・習近平氏、「歴史決議」で長期政権へ布石

 【北京=三塚聖平】中国共産党が16日に全文を公表した党創建100年の歴史を総括する「歴史決議」は、習近平総書記(国家主席)が率いる現指導部の業績強調に全体の半分以上の文字数を費やした。決議案の策定は習氏の主導で進められており、長期政権に向け布石を打つことを重視する意図が明白に読み取れる。…

「台湾の民意を無視」 中国共産党の歴史決議に台湾は反発

 【台北=矢板明夫】中国共産党が国営新華社通信を通じて公表した党創建100年の歴史を総括する「歴史決議」の中で、「台湾問題を解決し、祖国を完全統一することは、わが党の変えることのできない歴史的任務だ」と強調したが、台湾側は「台湾の民意を無視している」と猛反発している。…

「隊員が武勇伝のように話していた」韓国軍元兵士が虐殺証言 ベトナム戦争派遣

 ベトナム戦争に派遣された韓国軍による民間人虐殺を巡り、生き残ったベトナム人女性が韓国政府に損害賠償を求めた訴訟の弁論が16日、ソウル中央地裁で開かれた。韓国軍の元兵士が出廷し、当時、民間人とみられる約70人の死体を見たと述べ、部隊で「隊員が武勇伝のように(殺害の様子を)話していた」と証言した。…