ウズベキスタン国防省は16日、隣国アフガニスタンの空軍機が15日、ウズベクの領空に侵入したため撃墜したと発表した。ロシアメディアが伝えた。
バイデン氏、アフガニスタン撤収の「決断を後悔せず」
【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米大統領は16日、ホワイトハウスでアフガニスタン情勢に関して国民向けに演説した。バイデン氏は「アフガンにおける米国の戦争を終結させる決断を後悔していない」と述べ、アフガン駐留米軍を撤収させる判断は間違っていないと改めて主張した。…
タリバンなぜ生き残った 山岳で戦力保持、海外支援
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは同国の旧支配勢力で、米軍などによるアフガン進攻で政権を追われた。だが、生き延びたメンバーが各地に雌伏。海外からの支援を受けながら政権奪取の機会をうかがった。…
遺志継ぐ者いるか タリバンに屈しなかった「英雄」
2001年11月、アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンが米軍の空爆を受け、首都カブールから敗走した。その直後にカブールに入り、理髪店でひげをそる男性や、全身を覆うブルカと呼ばれる服を脱いだ女性が学校で学ぶ姿を目の当たりにした。タリバンの禁じた行為が誰はばかることなくできるようになり、カブールは自由をかみしめる人々の喜びに満ちていた。それから20年。笑顔は再びかき消された。…
タリバン10日で全土制圧 周到戦略、恐怖支配に懸念
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは、今月6日に南西部で最初の州都を制圧してわずか10日で首都カブールを支配下に収めた。水面下の懐柔工作で各州都の降伏を促していた周到な戦略に加え、政府軍の想像以上の脆弱(ぜいじゃく)さが電撃的な全土制圧につながった。「新タリバン政権」の見通しは不明だが、恐怖支配が復活する懸念はぬぐえない。…
アフガンの空港大混乱 飛行機にしがみつき墜落死も
【シンガポール=森浩、ワシントン=黒瀬悦成】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言をした。ガニ大統領は同日、国外へ逃れた。隣国のウズベキスタンとみられる。2001年の米中枢同時テロ後の米軍攻撃を受けて成立したアフガンの民主政権は崩壊。かつて政権を追われたタリバンが約20年ぶりに復権する事態となった。…
タリバン復権、世界経済の新たな火種も
日本企業はアフガニスタンにはほとんど進出しておらず、タリバン復権による直接的な影響を受ける可能性は低い。しかし、中東や中国などを結ぶ交通の要衝で、文明の十字路と呼ばれてきたアフガン情勢の悪化は、周辺地域にも飛び火しかねない。新型コロナウイルス感染拡大で疲弊する世界経済は、新たな火種を抱え込む恐れがある。…
アフガン政権崩壊 米の影響力低下突く中国
【北京=三塚聖平】アフガニスタンでイスラム原理主義勢力タリバンが実権を掌握したことにより、同国で中国が影響力を増すことは必至だ。中国には、アフガンを巨大経済圏構想「一帯一路」の中継点とする思惑があり、米軍撤収後をにらみタリバン側とのパイプも強化。習近平政権は今後、アフガン情勢をめぐり米国が国際影響力を低下させる隙を突くとみられる。…
中国、7月指標は伸び鈍化 デルタ株が景気リスクに
【北京=三塚聖平】中国国家統計局が16日発表した7月の主要経済指標によると、消費動向を示す小売売上高は前年同月比8・5%増だった。伸び率は6月(12・1%)から落ち込み、鈍化は4カ月連続。感染力が強いインド由来の変異株(デルタ株)の感染拡大が中国でも続き、封鎖措置や移動制限をとる地域が増えており、新たな景気悪化のリスクとなっている。…