アメリカ政治・社会の価値観の理解に欠かせない、レーガンのレガシー

<今年2月、生誕から110周年を迎えたロナルド・レーガンは底抜けの楽観主義だった。その存在は今も米国に影響を与えている> ロナルド・レーガンは、物語を披露することが大好きだった。2004年に亡くなったが、大統領時代にプロテスタントの聖職者の集会で挨拶をしたときのこと。レーガンは、同じ日に死んだ聖職者と政治家についての話をした。 2人は天国の入り口で門番のペテロに出迎えられた。ペテロは天国のルールを説明し、2人をそれぞれの住む家に案内した。聖職者の家は、1部屋にベッドとテーブルと椅子があるだけ。政治家…

スーパーヒーローが乗り出した「政治改革」、若者層の動きが大きなうねりに

<映画スターの政治サイトがZ世代の関心を引き付けている。若い世代の有権者は今後の政治の流れを変えるかもしれない> 米連邦議会の議員ともなれば、事務所には陳情・苦情の電話が山ほどかかってくる。たいていはスタッフが丁重にお引き取り願うのだが、ある男の電話は、ほぼ確実につないでもらえるらしい。 男の名はクリス・エバンス。そう、映画『アベンジャーズ』シリーズのキャプテン・アメリカ役で知られる人気俳優だ。この6月13日で40歳になったばかりだが、最近は連邦議会議事堂に通い詰め、上下両院の議員たちに話を聞き、今…