感染防止と開催成功の両立狙うドバイ万博、成否はまだ見えず

 【ドバイ=黒川信雄】アラブ首長国連邦(UAE)で1日に開幕したドバイ万博。開幕前夜にはUAEの政界首脳らが出席した式典が盛大に行われ、開幕初日、国内外から5万3千人を超す来場者があったという。ドバイ当局は新型コロナウイルス禍でも海外客の隔離を行わないなど強気だが、感染対策がうまくいっているのか不明な部分もあり、世界初となるコロナ禍での万博が成功したと判断するのは時期尚早だ。…

【トップは語る】ストーンビートセキュリティ、サイバー攻撃に少数精鋭で柔軟対応

 「そういう話は多いが、考えていない。技術を突き詰めて、セキュリティー人材を育成し、この分野の裾野を広げることで、社会に貢献したいと思っている。エンジニアが得意分野を持って活躍するセキュリティーコンサルタントの専門集団を目指したい」  【プロフィル】ささき・のぶひこ 平成15年青山学院大卒、同年ネットマークス入社。マカフィーを経て、27年にストーンビートセキュリティを設立。28年から3年間、外務省最高情報セキュリティ責任者(CISO)補佐官を務める。東京都出身。…

よみがえる「昭和の夜行列車」 関東鉄道が旧型気動車使った“寝台急行”運行へ

 夜気で曇った列車の窓を手で拭うと、朝もやの中に田園風景が広がる-。そんな、旅人を非日常へといざなう夜行列車の旅が楽しめそうだ。茨城県南西部を走る関東鉄道常総線で今月23日、約40年前に製造された旧型の気動車を使った“寝台列車”が運行される。列車ダイヤを組む“スジ屋”と呼ばれる職員が発案。座席を寝台代わりに使うため寝返りを打つのも難しいが、「その分、昔懐かしい窮屈な寝台の雰囲気が味わえる」(同社)のだという。…

【トップは語る】オーステッド・ジャパン 世界一の洋上風力、日本で経験生かす

 「中長期的には洋上風力に関わる全てのサプライチェーンにおいて日本企業が参加できる可能性はある。日本の海底を考えると『浮体式』の技術が必要で日本では研究が進んでいる。技術の商業化に向けて日本企業と戦略的なパートナーシップを組むことは非常に興味深い選択肢だ。日本企業と組んで他国の市場に展開する可能性は十分ある。日本の今後の洋上風力産業にとって、国内市場にとどまらず世界を目指すことは重要だ。大手メーカーだけでなく、中小企業の中でも素晴らしい技術や可能性を持っているところがある。品質が高く競争力があれば海…

「職責の重み受け止め全力」 小林鷹之経済安保相

 岸田文雄新内閣で経済安全保障担当相に任命された小林鷹之元防衛政務官は4日、新設ポストで初入閣したことについて「経済面から国益を確保することの重要性は、わが国にとって極めて重要な局面にある。その職責の重みをしっかりと受け止め、全力で取り組んでいきたい」と抱負を語った。首相と面会後、首相官邸で記者団の取材に応じた。…

「岸田政権」誕生、分配政策で所得倍増へ カギを握るのは“短期決戦”実行力

 4日に首相に選出された岸田文雄氏が目指す「令和版所得倍増のための分配施策」の実現のカギをにぎるのは迅速性だ。岸田氏は看護師や介護士といった公的な職種を例に挙げ、「収入を思い切って増やす」と宣言。民間企業にも賃上げを促し、消費の活性化につなげるとしている。ただ、分配政策を進めるのであれば、財源確保が課題となることは避けられない。当面は国債発行で賄うにしても、いずれは財政面での制約から増税論が強まりかねず、月内に見込まれる総選挙を勝ち抜き、企業による賃上げを短期決戦で勝ち取る実行力が問われる。…