もっと詳しく

【私の2021】編集部員が2021年に使って気に入ったモノ・サービスなどを紹介します。

今年買って良かったものは、なんと言ってもBenQ 32型4Kディスプレイ「EW3280U」です。4Kディスプレイは以前から欲しかったのですが、中途半端な画面サイズでは文字が小さすぎます。小さいディスプレイでもWindowsの拡大機能で画面のdpi(精細度)を上げれば実用に問題はなく、高精細感もあがりますが、それでは画面の広さが体感できなくなり勿体ないと感じていました。

そこで大画面かつ、発色の良いIPSパネルの4Kディスプレイを物色していたのですが、「EW3280U」は普段は8万円前後の価格。性能を考えれば高いとは言えないと思いますが、躊躇していたところ、タイミング良くセールが始まり、72,491円で購入しました。ちなみにVAパネルなら半額くらいなのですが、静止画の画質に拘りたいのでIPSパネル一択です。

ノートPC 4台分の大画面

まず、32型というサイズがいいです。大抵のノートPCは14~15型の液晶ディスプレイだとすると、32型は16型×4枚分の面積です。そして解像度は勿論3,840×2,160ドットの4Kですが、日本国内のノートPCは1,920×1,080ドットのフルHDが主流です。解像度的にもぴったりノートPC4枚分。一般的なフルHDのノートPCよりも少し大きな16型相当のディスプレイ4枚分ですから、文字のサイズが小さすぎて読めないということはありませんでした。ブラウザも縦に2倍長く表示できて便利です。作業効率があがらないわけがありません。

筆者は元々、ディスプレイは27型2,560×1,440ドットのものを使っていました。それをノートPCに外付けディスプレイとしてつないで、デュアルディスプレイにすることが多かったのですが、32型4Kになってから、その必要性を全く感じません。デュアルディスプレイだと、ノート側でメールを表示、外付けディスプレイ側をメインの作業エリア、というような使い方をしていて、双方のディスプレイを行ったり来たりして使っていました。それはもう不要になりました。全部このディスプレイ1枚に表示できます。忙しく左右のディスプレイを確認する必要はありません。

仕事は勿論、ゲームでも使いたいので、HDMI端子の数も重要でした。同クラスの製品だと、HDMI×1、というものが意外と多く、HDMI×2だったのはとてもありがたいです。仕事用PCとゲーム用PCをそれぞれ使い分けられます。リモコンが付いているので切替もカンタンです。

スピーカー内蔵で画質も◎

さらに、仕事・ゲーム共に地味に助かるのが、内蔵スピーカーの存在です。テレワークが当たり前になるまでは仕事用ディスプレイにスピーカーなんていらない、という感じでしたが、自宅でテレワークが主流になると、オンラインミーティングの為にスピーカーが必要になりました。かといって、筆者の使っているノートPC内蔵のスピーカーは音が悪く聞きづらいのです。EW3280Uには2.1ch(2W×2+5Wサブウーファー)のスピーカーが内蔵されていて、必要十分な音を聞くことができます。少なくとも手持ちのノートPCよりも高音質です。筆者的にはゲームでも何の問題もありません。

画質も全く問題ありません。さらにコスパの高いVAパネルという選択肢もあったのですが、静止画での画質に拘りたいのでIPSパネルを選択しました。結果として大正解です。VAパネルは価格が安く、ゲーム用として最近人気の120FPSや240FPSといった高速描画が可能で、ゲーム体験としては重要な要素ではありますが、やはりディスプレイとしての発色性能はIPSに軍配が上がります。本製品は60FPSですが、ゲームを含め筆者は特に困るシーンがありません。

仕事もゲームもコスパ最高

あえてデメリットをいうなら、ゲームは4Kフル画面だと処理が重すぎてPC本体のファンがブンブン回ってうるさいのと、ディスプレイが広すぎて、画面を確認するのに視線移動がけっこう必要なことぐらいでしょうか。ゲームはウィンドウ表示で2,560×1,440ドットぐらいにしておけばけっこうイイ感じです。ディスプレイサイズが大きいので、ゲームをウィンドウ表示にしても画面が小さい感じがしません。攻略wikiを見ながらゲームするのも捗ります。

結論としてEW3280Uは仕事にもゲームにもマルチで使えるコスパ最高のディスプレイでした。ちなみに、設置は付属のスタンドは使わず、エルゴトロンの「LX デスクマウント モニターアーム」を使っています。ディスプレイの位置を自在に動かすことができて便利です。

記事中の商品をAmazonで購入すると、売上の一部がImpress Watchに還元されることがあります。記事中の情報は記事執筆時点のものです。価格や在庫等については、販売ページ上でご確認ください。

著者: " -- [source_domain] "