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皆さま、こんにちは。
Twitchでストリーマー活動をしているセレナーデ☆ゆうき(@Serenade_Yuuki)といいます。
普段は「リアル・タイム・アタック」、通称RTAを中心に活動しております。RTAとは、いわゆるタイムアタックのことです。基本的にはゲームのスタートからクリアまでの実時間(※後述)を計るもので、最速でクリアを目指す「Any%」や、全てのコレクションアイテムを集めるなどの「全クリ」を目指す「100%」など、様々なカテゴリーが存在しています。
※厳密にはロード時間などを含めた実際のプレイの時間を計測するものです。同種ゲームが複数プラットフォームから発売されているものなどは、機種によるロード時間の差などを考慮して「ロード時間を除く実時間合計」を記録としてランキングに申請するものもあります。こちらはRTAではなくTA(タイムアタック)となります。
複数人でタイムを競うレース形式も存在しますが、基本的には「自分の記録を、また自分で破る」という孤高の競技、それがRTA。
FPSや格闘ゲーム、カードゲームなど、対戦型ゲームに関しての話題が非常に豊かなGAMEクロスでは少し特殊なジャンルとも言えるRTAですが、なぜ自己紹介から始まったRTAの説明を、こんなに詳細にしているのか?
それは、今回の記事の主題が「RTAのお話」だからなんです。
今回はそんなRTA、ひいては今月開催されるイベントに関するお話をさせていただきます。
RTA in Japanとは この冬は26日~31日の6日間ぶっ通し
世界中で楽しまれているRTAですが、当然その「世界中」には日本も含まれています。日本でもRTAに関するイベントが多々行われているのですが、今月はその中でもひときわ大きなRTAイベントが行われます。それが、本記事タイトルにもある「RTA in Japan」。
日本のRTA文化の発展と促進を図るために開催されるこのイベントでは、様々なプレイヤーがそれぞれの持ちゲームのRTAをリレーする形でプレイしていきます。今回は「RTA in Japan Winter 2021」として、12月26日~31日の6日間ぶっ通しで行われるオンラインイベントの中で、様々な作品がプレイされます。
Winterとついていますが、このRTA in Japanは1年に2回、夏と冬に開催されており、今年8月にはRTA in Japan Summer 2021も開催されております。
イベントの模様はRTA in JapanのTwitchチャンネルで配信され、年々大きく成長し続けています。8月に行われたRTA in Japan Summer 2021では最大同時視聴者数が18万人を超えるなど、ゲームやRTAが好きな方々から絶大な人気を誇っています。最近では様々な企業から応援やスポンサードもされており、Twitch配信で得られる収益やスポンサーシップの収益などを、税金を除いて全額「国境なき医師団」へと寄付しているチャリティイベントでもあります。
新型コロナウイルス感染拡大の影響でこのイベントを含めオンライン開催が主流となってしまっている昨今ですが、以前はオフラインで開催され、プレイヤーや観客同士の交流の場ともなる大切なイベントです。
そんなRTA in Japan Winter 2021のスケジュールはこちら!(またはこちら)
RTA配信者が独断で厳選 おすすめゲーム紹介
さて、筆者は自己紹介でも申し上げた通り、自身もRTA配信者として活動をしています。本記事では、独断で「これが見たい!」と思ったゲームを少しだけご紹介したいと思います!
イベントの仕様上、この先の紹介では必然的にゲームのネタバレが含まれます! ご注意ください。
Celeste(12月26日午後11時45分~)
まず1つ目にご紹介させていただくのは、カナダのインディーゲーム「Celeste(セレステ)」。
不思議な力があるというセレステ山への登頂を目指す女性・マデリンを主人公とし、登山を通じて自分と向き合うストーリーの、爽快な2Dアクションゲームです。PCをはじめとして、Nintendo SwitchやPlayStation 4、Xboxシリーズなどから販売されており、その裾野の広さから多くの人々に楽しまれています。
美しいビジュアルや素晴らしいBGM、そして綺麗なドット絵が特徴ですが、その中でも最大の特徴は、なんといってもその難易度。
基本は移動、ジャンプ、ダッシュというシンプルな操作性ながら、道中のトゲやギミック、敵キャラクターなどが牙をむく、いわゆる「死にゲー」と呼ばれるジャンルのタイトルです。しかしながら、このゲームは多くのプレイヤーから「名作」と評価されています。プレイを通して上達を確かに感じることのできる絶妙な難易度設定や、ミスとなった場合のリトライの速さは、その難しさとは裏腹にストレスなく快適にプレイを楽しむ大きなポイントとなっています。
また、ゲームのもう一つの特徴として、制作者が意図的に「タイムアタック用のルート」をゲーム内の至るところに用意している点があります。トゲの間に細く作られた隙間や、ダッシュの慣性を使って普段より高く跳ぶことのできる壁キックなど、ところどころに見せ場が散りばめられ、RTA的にも素晴らしい作品となっています。
今回RTA in Japanでプレイされるカテゴリーは、True Ending。
本編ストーリーとなる8つのチャプターに加え、完結編として後日追加されたチャプター9を含めた合計9ステージをプレイします。実はこのチャプター9は、前半8ステージでの特殊なコレクションアイテムを集めなければいけないのですが、今回のカテゴリーでは特殊な技を使ってスキップします。
それにより、およそクリアに6時間ほどかかる(※)のに対し、ゲームの予定タイムを1時間5分という大幅な短縮をもっての申請となりました。
※筆者周囲のCelesteプレイヤーが普通にプレイした際の平均タイムです。ひとまずの「クリア」となるチャプター7終了時のタイムなので、True Endingにたどりつくにはさらに時間がかかります。
走者はmanbou_rubikさん(@fmcrensyuu)、puddingguriさん(@puddingguri)、tokikumoさん(@matsuggwp)、Nose_celebさん(@noseceleb_sr)の4名。
ランキングでは日本人トップ5となる実力者から4人が参加するレース形式となります。誰が勝ってもおかしくないこのレースでは、熾烈な戦いを楽しむことができます!
12月26日午後11時45分からの出走予定となっていますので、ご視聴の際は体調に気をつけてご覧ください。
塊魂アンコール(12月29日午後6時10分~)
4日目に出走予定となるのは、「塊魂アンコール」。
こちらのゲームもPC版をはじめ、Nintendo Switch、PlayStation 4、Xboxからも販売されており、様々なプラットフォームでプレイできます。塊魂(かたまりだましい)は、そのジャンルを「ロマンチックアクション」とする不思議なゲームで、初代「塊魂」は2004年にPlayStation 2向けに発売されています。
星よりも大きな大コスモの王様が、お酒に酔った勢いで星空を破壊してしまったところからストーリーは始まります。その尻拭いをすることとなってしまった王子(5cm)が物があふれる地球で「塊」を転がし、たくさんの物を巻き込んで大きくした「塊」を夜空に浮かべ、星空を再生することが目的となります。
運動会の大玉ころがしのような形で転がされる塊は、物をくっつけるように巻き込んではだんだん大きくなっていきます。序盤は大きくて巻き込めない物も、塊を大きくした後半には巻き込めるようになるシステムです。
今作「塊魂アンコール」は初代「塊魂」をリマスターした作品。初代がPlayStation 2向けに発売されたこともあり、ゲームの大きな特徴として「アナログスティックを2本使う」ことが挙げられます。両手で塊を転がす小さな王子と直感的に操作をシンクロできるようなスティック操作は、その動かし方によってその場で振り向いたり加速したりと、多岐にわたる動きが出来ます。
今回RTA in Japan Winter 2021ではAny%にチャレンジ。記事の冒頭で少しご説明しましたが、基本的には「何をしてもよいので早いクリアを目指す」というルールです。ゲームによってはステージを大きくスキップしたり、本来取れるはずのないアイテムを入手したりと、制作側が意図していない裏技を使うこともあります。
今回の塊魂アンコールでは、ストーリークリアまでの10ステージをプレイし、このステージ10にて塊が目標となる大きさに到達した瞬間、タイムストップとなります。大きく進行を飛ばすバグなどはありませんが、効率よく塊を大きくするために練られたルートを、直感的な操作で正確に辿れるかどうかというところがカギとなります。
走者はHarutomoさん(@HaruRTA)、sisukaさん(@sisuka2580)のお二人。
sisukaさんは別のRTAイベントでも塊魂アンコールをプレイしている他、ローグライクゲーム「The Binding of Isaac: Afterbirth+」でもイベントに参加しているなど、RTA経験豊富な方です。
対するHarutomoさんはというと、同じく様々なイベントに参加されており経験も申し分ない上に、選定タイトルから熟練の腕を感じさせます。何より「みんな大好き塊魂」「ビューティフル塊魂」など同シリーズの別作品から、果ては「コロコロカービィ」など、何かを転がすゲームにかけては右に出る者がいません。
この2人の戦いもまた、目を離せないレース展開が起こりそうです。
スーパーマリオ64(12月28日午後9時10分~)
先ほど4日目のタイトルを紹介したあとで大変申し訳ないのですが、こちらは少し戻って3日目に行われる作品です。タイトルは、とても有名なアクションゲーム「スーパーマリオ64」。
1996年にNINTENDO64向けに発売されたこのゲームは、世界で一番有名な主人公・マリオの初めての3Dゲームとなる作品です。
世界中でRTAが行われているこのゲームは、25年経った今でも様々なカテゴリーにおいてプレイヤーが絶えず、盛り上がりは衰えることを知らない様相を呈しています。
さて、なぜこのようなゲームをあえてスケジュールの順番通りに持ってこなかったのか?
それは、今回のスーパーマリオ64がどのようなカテゴリーでプレイされるのか、というところに理由があります。今回行われるのは、70枚スターの「目隠しプレイ」という、超特殊なものなのです。
スーパーマリオ64には「スター」というアイテムがあり、各ステージをクリアしていくことで最大120枚獲得できます。その内クリアに必要なスターが70枚なので、つまりは「通常クリアの範囲で最速を目指す」わけです。
そんな70枚のスターを、ゲームスタート時点から「全て目隠しでクリアする」というカテゴリー。
NINTENDO64のコントローラーにはスティックがあり、そのスティックは上下左右・斜めの8方向に入力を固定できるくぼみがついています。目隠しプレイではこの「くぼみを使った入力固定」と、耳から聞こえる音が非常に大切です。
また、これだけでは対応できない入力を、手に覚えさせた感覚を用いて攻略していく姿は、特に初めて見る人を驚愕させるに違いありません。
そしてもう一つ大事なのは、「ミスをしているときにすぐ気づく」こと。壁にハマってしまったり、開くべきでない扉を開けてしまったりすると、大変なことになります。いつもと違う音が聞こえたり、いつもと違う感覚を覚えた際、素早くリトライに転じることのできる力はこのカテゴリーの必須テクニックといえるでしょう。
これらの技術を使い、普段は目視して狙わないといけないボス戦まで見ずにこなしていくのが、この目隠しRTAなのです。
このカテゴリーをプレイするのは、目隠しRTAのレジェンド・Bubzia(@Bubzia1)さん。
ドイツのプレイヤーですが日本語も堪能で、日本のRTAイベントにも複数参加している方です。他タイトルでの目隠しRTAも多数行っており、「リズム天国」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」、そして3時間以上の長丁場となる「ポケットモンスター」などで目覚ましい記録をお持ちです。
今回の70枚スターRTAでの予定タイムは2時間10分。この130分に様々な技術が詰まっており、画面が見えているこちらまでドキドキしてくる臨場感は筆舌に尽くしがたいものになるでしょう。
また、余談ですが、プレイヤー・Bubziaさんは既に目隠しで120枚のスター全てを集める偉業を達成しており、その全てはドキュメントにまとめられています。こちら、公開許可も快く頂きました! 誠にありがとうございます。
ドキュメントには入力の内容のみ書かれているため、もし「より詳しい情報が欲しい」という方がいらっしゃいましたら、お気軽に筆者までご連絡ください。Bubziaさんも目隠しRTAの発展に努めており、常に新規プレイヤーを望んでいるとのことなので、協力してご対応できればと思っております。
マイクタイソン・パンチアウト!!(12月28日午後11時28分~)
同じく4日目のこちら、タイトルは「マイクタイソン・パンチアウト!!」。スーパーマリオ64から続いて行われるこのゲームのカテゴリーは、「目隠し」。なんと2連続で目隠しプレイを見られる素敵なショータイムです。
28日、23時28分からこのゲームを走るのはミクロンさん(@mikurom12)。
マイクタイソン・パンチアウト!!はアーケードゲーム「パンチアウト!!」がファミリーコンピュータ向けに移植されたものとなっております。移植版は元々、任天堂の公式企画でのランキング上位入賞者などに制作・配布されたもので、後にマイクタイソン・パンチアウト!!の名前で一般販売された作品です。
その名の通り、当時のボクシング・ヘビー級チャンピオンであるマイク・タイソン氏がゲストとして追加され、堂々のラスボスを飾っています。
ゲームキューブ向けタイトル「どうぶつの森+」内でプレイできたり、Wii、ニンテンドー3DS、WiiUなどで配信されたバーチャルコンソール版なども存在しています(諸般の事情によりラスボスの見た目・名前のみ変更されていますが)。2019年には、Nintendo Switchにて配信された「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」にも収録され、現在でも様々な方がプレイできるタイトルです。
主人公は、「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」にも登場しているリトル・マック。彼を操作し、11人を相手とした対戦に勝ち、最終戦にてラスボスであるマイク・タイソンを撃破することでクリアとなります。
今回のイベントではこれらを目隠しで行いますので、極限の集中力で耳をすまし、その反射神経を持って的確に相手の攻撃を避けつつ、相手の隙を逃さずに自分の攻撃を効率よく入れていく。それがこの目隠しパンチアウトの醍醐味となっています。
ミクロンさんですが、ルイージマンションシリーズやスーパーマリオシリーズ、「ドンキーコングジャングルビート」など任天堂作品を中心としたRTA配信活動も行っており、過去のRTA in Japanにも複数回参加されているRTAの名手です。
そんなミクロンさんでも、最近の記録更新では「手が震えた」と緊張するほどの高難易度RTAであるマイクタイソン・パンチアウト!!。無事マイク・タイソンとの戦いに勝利することができるのか? 視聴者が一体となって応援できること、うけあいです。
怒首領蜂最大往生(12月31日午前12時44分~)
ゲーム紹介5つめは、名作弾幕系シューティングゲームとして名高い「怒首領蜂最大往生(どどんぱち さいだいおうじょう)」となります。シューティングゲーム「首領蜂」シリーズの最終作であり、株式会社ケイブによる最後のアーケードゲーム・家庭用ゲームとなります。
弾幕系シューティングゲームとは「敵が画面上に大量の弾を放ち、当たり判定がごく小さなプレイヤーキャラがその隙間を縫うように避けながら攻略していく」ジャンルです。
有名な作品として「式神の城」シリーズや「東方Project」などがありますが、弾幕というシステムを初めてシューティングゲームに取り入れたゲームは、「怒首領蜂」シリーズの初代作品である「怒首領蜂」であったとされています。
自機を狙う弾や、あえて自機を外してくる弾。そのパターンを覚えたり、またはパターン以
外の弾をアドリブで避けたりと、脳の様々なリソースが必要となるこちらのゲームで挑むのは、RTAではありません。
今夏、RTA in Japan Summer 2021から追加された「ハイスコアアタック」というカテゴリーでのチャレンジとなります。こちらは決められた時間の中で、高いスコアを狙うカテゴリーとなっています。
極限まで集中して緻密な操作にて驚愕のスコアを叩き出すこちらは、速さではなく「スーパープレイ」の集大成ともいえます。
今回プレイされるのは、Kayar(かやる)さん(@lmt_enche)。
韓国のプレイヤーで、その実力は折り紙付き。また、人柄についてもコミュニティから一目置かれ、シューティングゲーム界でも名プレイヤーとして名高い方です。今回RTA in Japanへの参加は初めてということで、視聴者の方には新たな出会いとなるかもしれません。
こちらのゲームですが、今回狙う得点はなんと5兆。
数字に表すと、5000000000000点です。
こちらのゲーム、得点の加算方法が少々複雑で、倒した敵がそのまま得点になるのではありません。本ゲームの特徴であるコンボシステムなどを利用し、一旦数万・数十万……とたまったものに、倍率を掛けて得点にするプロセスが必要です。
掛かる倍率もそんなに大きい数字ではなく、5兆点という非常に巨大な得点を出すためには、数字をオーバーフローさせて桁違いのポイントを得るバグ技を使います。技の詳しい情報については、是非とも本番をお楽しみに!
また怒首領蜂最大往生では、非常に難易度の高い特定の条件を満たすことで「陽蜂」という新ボスが現れます。こちらを倒すことも目標にしつつ、5兆という非常に高い得点を狙う今回のチャレンジは、並大抵の人類では不可能とも言える挑戦かもしれません。
そしてこのオーバーフローは非常に難易度が高いテクニックです。なぜかというと、先述の「弾幕」が飛び交う本ゲームにおいて、基本的にノーミスでクリアしなくてはいけないからです。
コンボシステムの関係で、一度のミスが非常に大きなチャンス喪失に繋がりますので、気の休まる時間は全くないと言っても過言ではありません。実際、以前Shmupmania(※)というイベントに出たKayarさんはほんの僅かなミスでコンボを失ってしまい、大きく得点を伸ばすチャンスをいくつか失ってしまいました。
※日本と海外のプレイヤーたちによるシューティングゲーム並走・交流イベント。
その後、リベンジイベント「Shmupmania Revenge」で見事陽蜂討伐+3兆点以上の輝かしい成績でリベンジを達成したKayarさんは、視聴者の惜しみない喝采を受けることとなりました。
要するに、一発勝負は非常に難しいということで……。今回のRTA in Japanにおいては、更に目標を高く設定し、成長を続けるKayarさんのチャレンジが果たして成功するかどうか、是非とも皆さんの目で確認してください!
さて、今回の怒首領蜂最大往生では予定タイム50分以内に合計5ステージを行います。これはアーケードゲーム本編一周分で、このゲームはアーケードの他、Xbox 360でもプレイすることができます。当然、Xbox 360でも同様にアーケードモードをプレイすることが可能ですが、なんと今回のKayarさんはアーケード筐体でプレイするとのこと。
針の穴を通すような驚くべき精度のレバーさばきをご覧いただき、このゲームやこの遊び方の楽しさが広がることを筆者も願っています。
ファイナルソード DefinitiveEdition(12月31日午後5時46分~)
押しも押されもせぬ今回の大トリ、91作品の91作品目となるのが「ファイナルソード DefinitiveEdition」になります。こちらのタイトルは昨年から今年にかけて非常に大きな話題となった作品です。
2019年にスマートフォン用アプリとして各アプリストアで配信された後、昨年7月にはNintendo Switch向けタイトルとしてニンテンドーeショップにて「ファイナルソード」としてダウンロード販売が開始された、新進気鋭の韓国製インディーゲームでした。
しかし、そのタイトルをプレイした方々から「当たっているはずなのにダメージが入らない、特殊な判定を持つ攻撃」「最近のものと比較すると、強い物足りなさを感じるグラフィック」「上に立つと自分を置いて先に行ってしまう動く足場など、奇妙なギミック」といったおかしな作りが噂されると、Twitterでまたたく間に口コミが広がり格好の話題に。
「実はストーリーはとてもよく出来ている」などの褒め言葉レビューもしっかりと存在し、その賛否両論はゲームをこよなく愛する界隈に激震を巻き起こしました。
その結果、諸般の事情で同月中には早くも配信が停止されてしまい、起こった問題のいくつかが解決された本年1月に「ファイナルソード DefinitiveEdition」として再販されたという歴史があります。
再販にあたりグラフィックや一部地形が異なっている他、クリア後に新たな要素が追加されるなど、旧ファイナルソードとはまた違った魅力が増えています。
今回走るカテゴリーは100%。いわゆる「全クリ」を目指すカテゴリーで、本作ではストーリーのクリアと共に全ての魔法とモンスター図鑑もコンプリートします。
そのため、ただクリアを目指すAny%などと違い、あまり見られることのないボスなどとの戦闘が行われるとのこと。このゲームのファンの方が垂涎するような、マップの隅から隅まで探索するRTAは必見です。
さて、このRTA in Japan Winter 2021の最後のプレイヤーを務めるのはふぃすさん(@fis314)。
長らくRTAの配信活動を続けている方で、スーパードンキーコングシリーズなどメジャーなタイトルでの記録も多数持っていらっしゃいます。RTAイベントへの出場回数も多く、その落ち着いた語り口と精密な操作精度は、きっと視聴者の心を掴むに違いありません。昨年末には旧ファイナルソードをAny%でプレイされており、空中の走行や壁抜けなど、派手なバグ技と共に素敵なプレイを披露してくれました。
また、ふぃすさんはこのRTAの発展のため解説動画やカテゴリー追加なども行っており、ファイナルソードRTAの進化の歴史についても非常にユーモラスに発信しています。
再販版となり、更に100%という高難易度のカテゴリーである今回。予定時間も2時間30分と前回の2.5倍となっています。
2021年の最後がこのゲームによってどのように有終の美を飾るのか、期待が高まります。
全91作品、「TETRIS」や「ドラゴンクエスト」も
91作品中、たった6作品しか紹介できていないことを心苦しく思いますが、以上が筆者の独断で選んだ「特におすすめしたいタイトル」となります。
とはいえ個人的にはこの他にも「TETRIS」や「ドラゴンクエスト」「ダークソウル3」や「SEKIRO」など、楽しみなゲームが本当にたくさんあります!
皆さんも、スケジュールから「これは見たいな」と予定を立ててみてください! きっと楽しいはずですよ。
改めまして、スケジュールはこちら、もしくはこちらとなります。12月26日のお昼12時からスタートとなりますので、最初から見てみたい方は時間の間違えがないようご注意ください。
さて、最後に余談ですが……筆者・セレナーデ☆ゆうきもRTA in Japanに参加させていただいた経験があります。
今夏行われたRTA in Japan Summer 2021では「クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース」を、そして昨年末のRTA in Japan 2020では「ザ・
タイピング・オブ・ザ・デッド2004」をプレイするなど、いくつかの機会をいただき、とても楽しませていただきました。
今回は記事を書く側となっている筆者ですが、「ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2004」のRTAについてはGAMEクロスにてインタビューの機会も頂きました。
あわせてお読みいただけると、筆者がそこはかとなく幸せになります。
また、この記事やイベントを見ていただくことで、新たに「RTAを始めたい!」と思ってくださる方が増えることを願っています。ハードルが高い趣味ではなく、初期投資もほとんどかからないこの遊び方を、どなたか一緒に楽しんでくれたら幸いです。
ではまた!
【著者紹介】セレナーデ☆ゆうき
ゲームを中心として配信する配信者。Twitch公認のパートナーストリーマーであり、日々速さを求めてゲームのタイムアタックなどをプレイしている。タイピングの速さに定評があり、全国大会ベスト8に入ったことも。イベントではタイピングゲームのタイムアタックをしたこともあり、現在世界一の記録を持っている。その他、クイズやジャグリングなど趣味が多く、その多方面への好奇心から生み出される言語センスは数々の賛否両論を巻き起こしている。
Twitter:@Serenade_Yuuki
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