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<アフガニスタンにタリバン支配を復活させたバイデンの米軍撤退をトランプが批判> アフガニスタンのイスラム主義タリバンが8月15日に電光石火の速さで首都カブールを陥落させてから、ドナルド・トランプ前大統領がバイデン政権に対する批判をここぞとばかりに強めている。トランプは19日、ジョー・バイデン大統領の米軍撤退が早過ぎたと批判した。軍を撤退させるのはすべてが終わってからにすべきだった、という。 米軍撤退の間隙を縫ってタリバンがアフガニスタンの実権を握ったことに対し、バイデン政権には与党・民主党からも非難の声が上がっている。だがバイデンは、20年に及んだアフガニスタン戦争を終わらせることを正当化した。そもそも撤退で合意したのは当時まだ大統領だったトランプのほうだとし、一方のトランプは自分が大統領ならこんな撤退のやり方はしなかったと反論している。 軍が真っ先に撤退するのはおかしい 19日の声明でトランプは、バイデンはまず米国民全員を国外に退避させ、米軍の機材等を運び出してから、基地を「木っ端微塵」に爆撃しておくべきだった、と言う。兵員が去るのはその後だ。 「誰もバイデンのように逆にやったりしない」と、トランプは言う。普通にやれば「混乱もなく死者もなく、我々がいなくなったことにさえ誰も気づかなかった」はずなのだ。 実際、米軍が撤退を始めると、タリバンはあっという間にアフガニスタンの支配を取り戻した。厳格なイスラム法にこだわるタリバン支配が突如として復活し、女性たちはブルカを買うため店に走り、タリバンを恐れる人々は国外に脱出するため首都カブールの空港に殺到した。撤退は責任ある形で行われるし、タリバン支配が復活することは「ほとんどあり得ない」とバイデンは言っていたが、まったく逆の結果だ。 18日にABCテレビに出演したバイデンは、この誤りが生じたのは「情報が誤っていた」せいか「事態を甘く見ていた」せいか聞かれると、国のために戦わずして逃げたアフガニスタン政府軍を責めた。「こんなこと、誰が想像できただろうか」