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決算書が大きく変わる歴史的転換点に、今私たちは立ち会おうとしています。

これまで決算書といえば、決算書の代名詞ともいうべき貸借対照表、損益計算書の二枚看板が、主役の座に君臨し続けてきました。

これらに加えてキャッシュ・フロー計算書、株主資本等変動計算書の計4表で、現在の決算書(財務諸表)は構成されています。
ところがわが国において急ピッチで進められている国際会計基準(国際財務報告基準亜IFRS)への統合化の流れのなかで、これまでの概念を覆すような新しい決算書(以下、「新決算書」といいます)の導入が、わが国でも不可避となりつつあるのです。

導入予定の新決算書は、財政状態計算書、包括利益計算書、キャッシュ・フロー計算書、所有者持分変
動計算書の、相互に密接に関連する4つの表で構成されます。

財政状態計算書、包括利益計算書、所有者持分変動計算書は、それぞれ現在の貸借対照表、損益計算
書、株主資本等変動計算書に取ってかわるものです。また決算書ではありませんが、補助的役割を果たす調整表という新しい表も加わります。