茨城県結城市の旅館に設置された防犯カメラが捉えた2人組の空き巣。映像には犯行の一部始終が写っていた。
事件が起きたのは10月4日午後3時半ごろ。コロナ禍で休業を続ける旅館に白昼堂々2人組の男が現れた。
映像には白っぽい服の男が天井から垂れ下がった黒いホースのようなものを引っ張っている様子が写っている。
さらにもう一人の男も力いっぱい黒いホースのようなものを引き抜いている様子。
空き巣の狙いは天井裏に張り巡らされたケーブル。
この2人組は約20mもあるケーブルを3本盗み出していった。
映像には犯行の9日前にも2人組の男が侵入、電気が止まった暗い旅館内を懐中電灯で照らしながら、旅館内をうろうろする様子も写っていた。
服装は違うもののケーブルを盗んだ空き巣と同一人物と見られている。この時は玄関にあった工具を盗まれた。
FNNの取材班が被害にあった旅館を訪れると、天井には大きな穴が開けられ無残な状態。
むき出しとなったロビーの天井から引きちぎられたケーブルが垂れ下がっていた。
その惨状に…
被害にあった旅館関係者:
人のものだと思ってひどいよね、本当に。休業1年以上して皆 苦労しているのに、すごいことしてくれるよね
2人組の男はバールのようなもので天井に穴を開け、ケーブルを盗んでいったという。
被害はロビーだけではない…
調理場の天井にも大きな穴が開けられ、配電盤のケーブル3本も切断されていた。
盗まれたケーブルの被害額は数万円。
旅館の関係者はケーブルには銅線が使われていることから、換金目的の犯行と推察している。
被害にあった旅館関係者:
何回も来て下見しているような感じなのでプロとかそういう人たちだと思う…
去年10月から休業を続けているこの旅館…もう1年になる。
実はこの間、度々空き巣被害にあい、今回でなんと5回目だという。
旅館では今年8月に防犯カメラを設置し、ようやく犯人の姿を捉えることができた。
しかし犯人に館内を破壊された旅館は再開のメドが立たない状態。
被害にあった旅館関係者:
(再開は)無理かもしれないですね…このままではね。あまりにも非道ですよね
警察は窃盗事件として防犯カメラに写った2人組を追っている。
(イット! 10月8日放送より)