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<9月7日に発表された暫定内閣の陣容。国際社会がとりわけ不安視するのが、内相代行のシラジュディン・ハッカニだ。アメリカが1000万ドルの懸賞金を賭けている> 首都カブール制圧から3週間。抵抗勢力の最後の拠点だったパンジシール渓谷を掌握してアフガニスタン全土を支配下に置いたイスラム武装勢力タリバンが9月7日、暫定内閣の陣容を発表した。 閣僚は全員が男性で、大半がパシュトゥン人。 タリバンの指導層が数多く入閣しており、旧タリバン政権より穏健で民主的な顔触れになるとの期待は失望に変わった。 首相代行の座に就くのは、旧タリバン政権で副首相を務め、国連安保理の制裁リストにも名を連ねるモハマド・ハサン・アフンド。 ただし国際社会がそれ以上に不安視するのは、内相代行に任命されたシラジュディン・ハッカニだ。アメリカがテロ組織に指定しているタリバン内の強硬派「ハッカニ・ネットワーク」を率いており、拘束につながる情報提供に1000万ドルの懸賞金が懸けられている。 米国務省は女性と対抗勢力の入閣がなかった点を指摘しつつ、明確な批判は封印。 国連によれば、現地では食糧支援や援助活動が滞り始めている。 From Foreign Policy Magazine