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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Sinkhole Studio開発、PC/Android向けに11月17日に正式リリースされたリアルタイム戦略カードゲーム『3 Minute Heroes』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、タワーディフェンス、デッキ構築、そしてローグライクジャンルを組み合わせたリアルタイム戦略ゲーム。フィールドにユニットを配置し、状況に合ったカードを使用して押し寄せてくる敵を防ぎつつ、家を3分間守ります。日本語にも対応済み。

『3 Minute Heroes』は、2,050円で配信中(Steam)


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Jiwoo Jang氏(以下Jiwoo)こんにちは。本作のプログラマー兼メインゲームデザイナーのJiwoo Jangです。

私は競技性が高いゲームが好きで、『リーグ・オブ・レジェンド』と『ハースストーン』がお気に入りです。『リーグ・オブ・レジェンド』はかなりやり込みましたし(韓国のプロゲーマーであるT1のFakerとも対戦しました)、『ハースストーン』では「スタンダード」「バトルグラウンド」「マーセナリーズ」の各モードで25位以内(ランキング1ページ目)に入ったことがあります。

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

Jiwooたくさんの競技性が高いゲームを遊んできましたので、誰よりも新しくプレイし始めるそのハードルの高さをよく知っています。そのため、PvPではなくPvEに焦点を当てることでそのハードルを下げ、カードゲームという楽しいジャンルをより多くの人に知ってもらいたいと思いました。その結果、PvEの中では一番人気の高いジャンルの一つである「ディフェンスゲーム」をカードゲームと組み合わせることとしたのです。

――本作の特徴を教えてください。

Jiwooカードゲームというのは常にジレンマに直面しています。カードの種類が少なければやれることが少なく、ゲームが奥深いものにはなりません。しかしカードの種類が多すぎると、プレイヤーが知らなくてはいけないことが多くなりすぎ、ハードルが上がってしまうのです。本作ではこれを解決するため、すべてのカードを20人のヒーローごとに振り分け、好きなだけ多くのヒーローを一度に使えるようにしました。プレイヤーはより多くのヒーローとそれに付いてくるカードを、各ラウンド後に追加することで、より複雑な戦略が使えるようになりますし、カードを強化したり敵の落としたアイテムを拾うなどしつつ、最初の戦術を使い続けることも可能です。

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

Jiwooディフェンスゲームとカードゲームを遊んだことがあるすべての人に遊んでもらいたいです。そのため、ノーマルモードとハードモードを用意しました。もしカードゲームにすでに慣れていれば、本作は簡単だと感じるかもしれません。しかしそのような人は、ぜひハードモードにチャレンジしてみてください。挑戦し甲斐があり、楽しめると思いますよ。特にハードモードのステップ10ですね。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Jiwoo私たちは『Plants vs. Zombies』レイアウトを取り入れています。この作品はとても有名で人気作品ですので、本作を一目見て似ているように感じた人もいるかもしれません。モンスターやボスのデザインは『World of Warcraft』を参考にしています。また、カードは『マジック:ザ・ギャザリング』を遊んだ経験を基にデザインしています。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Jiwoo現在、私たちは韓国の人口密集エリアから離れた場所で作業をしています。そのため、新型コロナの影響はそれほど受けておりませんし、私たちは皆ワクチン接種済みです。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Jiwooもちろんです。私たちの目標は世界中のより多くの方に私たちのゲームをプレイしてもらい、その戦略をシェアしていただくことです。そのため、Twitchでの配信やYouTubeへの動画投稿は大歓迎です。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Jiwoo日本には様々なカードゲームがあり、多くのカードゲーマーがいるのは存じ上げています。私が初めて遊んだトレーディングカードゲームは「遊戯王」ですので、日本のカードゲーム市場の規模や奥深さはよく知っているつもりです。もしリアルタイムカードゲームに興味がございましたら、ぜひお気軽に本作を遊んでみてください。これまでに遊んだことがないようなゲームであることをお約束しますよ!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

著者: ” — [source_domain]