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<英紙の保守派論説委員が、アフガニスタンでの失敗はバイデンがかつての才能を使い果たした老人であることを示していると痛烈批判> イギリスで発行部数最大の新聞デイリー・テレグラフが社説で、ジョー・バイデンはアメリカの大統領を務めるには「使い果たし」「老い過ぎている」と言い切った。 アフガニスタンからの性急な米軍撤退でイスラム主義組織タリバンの想定外の復権を招いてしまったことで、バイデンはさんざんメディアの批判を浴びてきたが、78歳というバイデンの年齢を槍玉に挙げた媒体はこれまでほとんどなかった。 テレグラフの保守派の論説委員ティム・スタンレーは、バイデンの米軍撤退のやり方は、最高司令官に必要な「鋭敏さ」の欠如を示しているとした。 老いを認めず悪夢を招く 8月23日付の社説でスタンレーは、こう綴った。「バイデンは大統領になるには老い過ぎた。ただし、年を取ったら指導者になれないという意味ではない」 「ドナルド・トランプはバイデンより3歳若いだけだし、ローマ教皇フランシスコは6歳年上だ。120歳で死んだモーゼはそれでも早過ぎる死と言われた。バイデンの場合は、かつて恐れられた才能と精力を使い果たしてしまった。それなのに若いふりをするから悪夢になってしまった。おかげで人が死んでいる」 バイデンは自らの米軍撤退の決断を繰り返し正当化している。8月20日には、米軍によるアメリカ人やアフガニスタン人協力者の国外退避はうまくいっていると言った。現に前日には5700人が脱出したという。 「帰りたいアメリカ人はすべて連れ帰る」と、バイデンは言った。 だがスタンレーは、危機当初はバイデンはキャンプデービッドに隠れていたし、大統領就任後3カ月も記者会見を開かなかったのは、側近がバイデンをメディアから守っていたからに違いないと非難する。 メディアはトランプを嫌っていたかもしれないが、それは朝の4時から自分の意見をツイートしまくるからで、バイデンよりも「はるかにアクセスしやすかった」と、スタンレーは書く。 FOXニュースの保守派タッカー・カールソンは、「バイデンは、アフガニスタンでやるべきことをやった、ただし考えうる限り最悪のやり方で」と言った。スタンレーも同意する。 こうなったのは、昨年の大統領選で民主党が、共和党に勝ちたいあまり「いちばん無難な候補者」を選んだからだと、スタンレーは言う。