現在,ウィンターセールを開催中のSteamが,今年で6回めとなる「2021年 年間ベスト」を公開した。2021年1月1日から12月15日までを対象に,本編の売上高やゲーム内取引,DLCの実績,さらにプレイヤーの接続時間などから選出したタイトルが明らかになっている。
「売上上位」のタイトルは,「プラチナ」(1位〜12位),「ゴールド」(13位〜24位),「シルバー」(25位〜40位),そして「ブロンズ」(41位〜100位)という4つのランクに分けられており,このほか,「新作」「最もプレイされたゲーム」「早期アクセス卒業ゲーム」といった各カテゴリごとの発表も行われている。
ただし,売上額や販売本数などの実数は明らかにされておらず,各カテゴリにおけるタイトルの並び順はランダムだ。詳しくは,公開された記事を参照してほしいが,気になる最初の3部門を簡単にまとめておこう。
2021年の売上上位ゲーム
総収益に基づく年間トップ100ゲームを紹介する「売上上位」。プラチナタイトルには,「バトルフィールド 2042」や「NARAKA: BLADEPOINT」「New World」といった,2021年にSteamでデビューを果たしたタイトルがいくつも顔を見せている。
その一方で,「Dota 2」「Counter-Strike: Global Offensive」「グランド・セフト・オート V」は6年連続でプラチナに選ばれた定番タイトルであり,「Destiny 2」も,発売以来3年連続でランクインしている。1位〜100位で見れば,全体の3分の1が新作であり,やはり注目作の多かった1年だったようだ。
2021年 人気の新作
2021年にリリースされた無数の新作から,リリース後2週間の収益をベースに上位25タイトルが選出された「新作」カテゴリには,「Halo Infinite」「Forza Horizon 5」,そして「Age of Empires IV」と,Microsoft Game Studiosの3作品がプラチナ入りしている。パブリッシャとしては,「Mass Effect Legendary Edition」と「バトルフィールド 2042」をリリースしたElectronic Artsが続く形だ。
Iron Gate Studioの「Valheim」も健闘しており,日本のタイトルとしてはカプコンの「バイオハザード ヴィレッジ」が,またMMORPGではAmazon Game Studiosの「New World」がプラチナ入りしている。
Steamのブログには,上位25タイトルがどの月にリリースされたかも記載されており,それを見ると,やはりショッピングシーズンに向けて10月,11月に発売されたゲームが多くランク入りしていることが分かる。とはいえ,2020年には1本もランク入りしなかった5月リリースの作品が,今年は「バイオハザード ヴィレッジ」や「BIOMUTANT」など4本もあり,年末商戦に集中する傾向は変わりつつあるのだろうか。
2021年 最もプレイされたゲーム
「最もプレイされたゲーム」には,同時接続者数20万以上のプラチナ,10万人上のゴールド,6万人以上のシルバー,3万人以上のブロンズに分けられた103タイトルが並んでいる。ここにランク入りするには,発売前からゲーマーコミュニティの興味を十分にひきつけることや,ローンチ後にも適切な運営を継続すること,さらにアップデート計画などが重要になる。Steamのコメントでは「Steam Playtest」といったサービスや,「Steam Nextフェス」といったイベントをうまく利用した作品(とくにインディーズタイトル)が上位に入ったことが述べられている。
「Apex Legends」や「PUBG: BATTLEGROUNDS」など,やはり息の長い定番タイトルが多い印象で,さらに「Rust」「New World」「Halo Infinite」なども健闘している。PC版「サイバーパンク 2077」のランク入りは順当というところか。ゴールドでも「バトルフィールド 2042」「NARAKA: BLADEPOINT」「ファーミング シミュレーター 22」といったタイトルが並んでいるが,廉価な壁紙制作ソフト「Wallpaper Engine」が入っているのが面白い。
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