コロナ対策、新興国で裏目に出た景気刺激策財政・金融介入と回復にリンクなし――ルチル・シャルマ氏寄稿 – Financial Times

新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、多くの新興国・地域は米国などの大きな先進国が経済刺激策で「大きく出る」のを見て、自国も追随する余裕があったらいいのにと思っていた。ふたを開けてみると、追随できなかったら幸運で、後を追わないことを決めたら賢明だったことが分かった。…

民主主義をかけたバイデン大統領の二正面戦争米国はワイマール共和国なのか、ワシントンに広まる不安 – Financial Times

「Are We Rome?(私たちはローマ帝国なのか)」。米国が没落する帝国だという懸念をとらえたカレン・マーフィー氏の著作が、こんなタイトルで米国で出版されたのは2007年のことだった。そして今、ワシントンでは「我々はワイマール共和国なのか」という問いが流行っている。…

ワクチン競争に勝った米ファイザー、見返りが乏しいのはなぜ?目を見張る成功にもかかわらず株価は軟調 – Financial Times

昨年の今頃、新型コロナウイルスのワクチンを開発する競争が全力で繰り広げられ、レースの参加者は感染を恐れる市民と死に物狂いの政府から追い立てられていた。競争は終わった。米ファイザーが勝った。しかし、企業の株価でみると、ファイザーは今のところ勝ち組にすらなっていない。…

中国不動産バブルがもたらす経済的脅威ムダな投資に基づくモデルの限界――マーティン・ウルフ – Financial Times

不動産会社として世界最大の債務を抱えた中国恒大集団(エバーグランデ)と、同じく不動産会社の花様年控股集団(ファンタジア)の苦難が中国経済に脅威をもたらすとしたら、それはどれほど深刻なものになる可能性があるのだろうか。…

米国民主主義の不可解な死トランプの共和党掌握が招く憲政の危機――マーティン・ウルフ – Financial Times

「米国の『シーザー主義』が具現化した」。筆者は2016年3月にそう書いた。ドナルド・トランプが共和党から米国大統領選挙の候補者に指名される前のことだ。今、米国という民主的な共和国が独裁国家に変容する過程がさらに進んでいる。…

中国恒大についての教訓なら日本にある北海道拓殖銀行の破綻、投資家が信頼を寄せる柱石は何か? – Financial Times

中国恒大集団をめぐる一連の出来事は、2008年の投資銀行リーマン・ブラザーズの破綻に似ているのだろうか。それとも、同じ年に行われた保険大手AIGの救済の方が似ているだろうか。筆者に言わせれば、考慮すべき過去の事例は、日本の北海道拓殖銀行にある。…