【ぶらり、ぶんがく。本と歩く】180キロ超の巨石を担いで急峻な高山を登る 完成した風景指示盤山頂に現存 新田次郎『強力伝(ごうりきでん)』 長野・白馬岳

 世の中には「あれ」としか呼べないものがある。見たことはあるのに固有名詞がわからない、あれ。私にとっては「風景指示盤」がそうだった。山岳小説のパイオニア、新田次郎(1912~80年)の直木賞受賞作『強力伝』を読むまで「山とか展望台とかにある、あっちが○○山とかこっちは××湖とか刻んであるモニュメント」と、もどかしい説明をするしかなかった、あれ。風景指示盤というそうです。…

中国哨戒機、沖縄周辺を連日飛行 離島を戦略拠点とするための情報収集か 世良光弘氏「日本の危機自覚を」

 中国軍の特異な行動が続いている。10月31日と11月1日の両日、沖縄本島と宮古島の間に哨戒機などを飛行させたのだ。衆院選(10月31日投開票)に合わせるように、中国とロシアの海軍艦隊が同月17~23日、日本列島をほぼ一周する威圧行動を行ったばかり。岸田文雄政権は厳重警戒すべきだ。…

【定年後の居場所】現役シニアに自分主体のススメ マザーテレサ「神様は成功より挑戦を望む」

 少し前の朝日新聞の読者欄の「声」に「70歳も現役社会をどう思いますか?」というテーマで、65歳から80代までの6人の意見がとりあげられていた。記事の中では私の談話も紹介されていて、「これをしている時、俺は俺でいられる」という自分なりの居場所を持つことが大切だと述べている。それぞれの投稿内容を読んでみると「現役」「定年」へのとらえ方は人それぞれだと感じた。…