今から約1年前、探査機「はやぶさ2」が「小惑星リュウグウ」から回収したサンプルを地球へ送り届けました。
その貴重なサンプルが詳細に分析され、今回2本の論文として宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの研究チームから発表されました。
それによると、リュウグウは非常に暗く、多孔質であり、これまで科学者たちが入手した物質の中で、もっとも古い太陽系材料が含まれているといいます。
現在のところ予想外の発見があったわけではありませんが、これは45億年前の太陽系形成以来、ほぼ変化がないまま保存されたサンプルであり、太陽系天体の形成を理解するための最上級の手がかりであることは確かです。
この分析結果は、12月20日付で科学雑誌『Nature Astronomy』に2つの論文として発表されています。
目次 もっとも古い太陽系の資料 もっとも古い太陽系の資料 小惑星リュウグウから回収されたサンプルの詳細分析が完了し、今月2本の論文としてその結果が発…
参考文献
We Finally Have The First-Ever Analysis of Stardust Retrieved From The Ryugu Asteroid
https://www.sciencealert.com/scientists-have-analyzed-ancient-stardust-collected-from-asteroid-ryugu
天文学:持ち帰られたリュウグウの試料の初見
http://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/13922
元論文
Preliminary analysis of the Hayabusa2 samples returned from C-type asteroid Ryugu
https://www.nature.com/articles/s41550-021-01550-6
First compositional analysis of Ryugu samples by the MicrOmega hyperspectral microscope
https://www.nature.com/articles/s41550-021-01549-z