ネコは、飼い主の姿が見えなくとも、音声から居場所を認識・追跡し続けていることが新たな調査で判明しました。ネコのこのような空間認知能力はこれまで知られていなかったものです。続きを読む……
人工知能を使用してクジラと会話するプロジェクトとは?
クジラは高い知能を持ち、独特の音を発して仲間同士でコミュニケーションを取ることが確認されています。「クジラの歌」と呼ばれるこの音をAIで解析し、クジラがどのようなコミュニケーションを行っているのかを解読して会話を試みるプロジェクトが、海洋学者や機械学習の専門家の手により進められています。続きを読む……
赤ちゃんアザラシは「周囲に理解されやすいように声を変える」という珍しい能力を持つことが判明
人間は周囲の環境音を考慮して声の音量や高さを変化させますが、実は哺乳類でこのような能力を持つ動物は非常に珍しいとされています。新たな研究では赤ちゃんアザラシを対象に調査を行なったところ、赤ちゃんアザラシは生後1~3週間の時点で同様の能力を持つことが示されました。アザラシの持つ発話能力への理解が深まることは、人間の発話能力の進化をひもとく鍵になると考えられています。続きを読む……
絶滅寸前のカリフォルニアコンドルが「無精卵」から生まれていたことが判明
アメリカ西部に生息しているカリフォルニアコンドルは、生息数の少なさから国際自然保護連合によって絶滅寸前と評価されています。そんなカリフォルニアコンドルの繁殖プログラムを実施しているサンディエゴ動物園の研究チームが、「無精卵からカリフォルニアコンドルが生まれていた」ことを明らかにしました。続きを読む……
人間の体温が過去200年間で低下しているのは「身体活動の減少」が理由との指摘
約200年前に記録された人間の平均体温と比較して、現代の人間の体温は男性で0.59度、女性は約100年前と比較して0.32度低いことが研究により明らかになっています。研究者らは、この体温低下の謎が「身体活動の減少にあるのでは」と指摘しています。続きを読む……
犬が首をかしげるキュートなしぐさは「高い注意力や集中力」に関連している可能性
犬が首をかしげるキュートなしぐさは、まるで犬が何かを考え込んでいるようにも見えます。ハンガリーの研究チームが「犬にオモチャの名前を伝えて持ってこさせる」という実験を行ったところ、犬が首をかしげるしぐさが注意力や集中力と関連している可能性があることが示されました。続きを読む……
宇宙空間で死体はどのように変化するのか?
Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏が宇宙に旅立ったり、全クルーが民間人という宇宙飛行ミッションが成功をおさめたりと、人類が気軽に宇宙に旅立てる日が来るという期待がにわかに現実味を帯びてきています。地球とは大きく環境が異なる宇宙という空間で、「もしも死亡するとどうなるのか」という思考実験について、イギリス・ティーズサイド大学応用生物人類学科のティム・トンプソン教授が解説しています。続きを読む……
25億年前のルビーから生命の痕跡が発見される
真核生物が誕生していなかった25億年前というはるか昔に形成された鉱物から、生命の痕跡が発見されました。ルビーから生命の痕跡が発見されたのは初めてのことであり、調査により、発見された痕跡は藻類(シアノバクテリア)のものであったことが分かっています。続きを読む……
ゾウは密猟が原因で牙が発達しないように進化しつつある
象が樹皮を剥がしたり水場を掘ったりすることに使う牙が、その希少価値の高さから多くの密猟者によって狙われたため、象の個体数は大幅に減少しています。そして、個体数が90%減少したというモザンビークでは、「牙が生えない象」が誕生する割合が増えていることが報告されています。続きを読む……
人間は目的地まで「最短」とは異なる基準で経路を選んでいる可能性がある
2点間の最短距離が直線であることは知られていますが、現実には現在地と目的地を結ぶ直線道路があるわけではないので、建物や通行不可能なところを避けた経路を選ぶことになります。この経路選択において、人間は「最短経路」ではない別の指針を持っている可能性があることが研究により示されました。続きを読む……