2021年9月9日、「人々を笑わせ考えさせた業績」に送られるイグノーベル賞の第31回授賞式が行われました。その中で、数人が「歩きスマホ」を行うことで周りの歩行者の通行にも影響を及ぼすことを明らかにした京都工芸繊維大学の村上久氏らが動力学賞を受賞。日本人のイグノーベル賞受賞は15年連続となりました。続きを読む……
天の川銀河の中心で正体不明の電波が観測される
広大な宇宙には多くの謎が残されており、望遠鏡や探査機による観測・分析が進んでいます。そんな中、オーストラリア国立望遠鏡機構が管理する電波望遠鏡「オーストラリア・スクエアキロメートルアレイ・パスファインダー (ASKAP)」が天の川銀河の中心付近で正体不明の電波を観測しました。続きを読む……
新型コロナウイルスに感染すると強力な免疫を得られる可能性があるがわざと感染すべきではない
イスラエルの研究者が発表した「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染して得られる自然免疫とワクチン接種で得られる免疫を比較すると、自然免疫の方がデルタ株に感染しにくい」という論文に反応があったことを受けて、スウェーデン・カロリンスカ研究所免疫学研究員のシャーロット・ソーリン氏が「その可能性はあるが、わざと感染すべきではない」と注意を呼びかけています。続きを読む……
損傷したDNAの修復プロセスを可視化することに成功
<長い間謎だった損傷したDNAが修復されるプロセスを直接視覚化することに成功した> 私たちの体内ではDNA損傷が頻繁に起こっている。DNA損傷を修復する力がなければ、紫外線や活性酸素(ROS)に対して脆弱となり、がんを発症するリスクが高まる。DNA損傷を速く正確に修復できるか否かは、多くの生物にとって重要な問題だが、DNAシーケンスにおいてミスなくDNAを修復することは難しく、鋳型となるものが必要だ。 二本鎖DNAを正確に修復する手法として、姉妹染色体(複製による親の完全なコピーの染色体)を鋳型とし…
新型コロナのデルタ株は従来株より「発症前にウイルスを拡散させる可能性が高い」ことが判明、ワクチンの効果も改めて示される
過去の研究により、新型コロナウイルスのデルタ株は従来より「潜伏期間が短くウイルス量も1000倍以上に増加する」ことが分かっています。新たに、中国の広東省で発生した集団感染の詳細な分析により、デルタ株は発症前の感染者がウイルスを拡散させる傾向が強いことが分かりました。続きを読む……
ブラックホールが恒星と融合し超新星となった可能性が調査により示される
高密度で強い重力を持ち、光さえも飲み込んでしまう天体がブラックホールです。そんなブラックホールが宇宙に浮かぶ星を約300年かけて吸収して崩壊させ、超新星爆発を引き起こした可能性があることが調査により示されました。続きを読む……
夜にぜんそくがひどくなる理由を科学者が調査
昔からぜんそくは夜にひどくなることが多いといわれています。ブリガム・アンド・ウィメンズ病院とオレゴン健康科学大学の研究チームが、2つの概日プロトコルを用いて、体内時計の役割の重要さを明らかにしました。続きを読む……
新型コロナ患者の血液サンプルから患者の死亡リスクを予測できるという研究
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染者は、無症状から死亡にいたる人まで、さまざまな免疫応答を示します。フレッドハッチンソンがん研究センターのジフーン・リー氏らは免疫応答時の代謝物質を分析することで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発症後の重症化率や死亡リスクを予測できる可能性があることを示しました。続きを読む……
新型コロナの「スパイクタンパク質」が心臓の細胞に悪影響を与えるとの研究結果、ウイルス本体が消えても人体へのダメージが続く可能性
これまでの研究により、新型コロナウイルスは肺だけでなく心臓や腎臓などの臓器にも血栓を生じさせることが分かっています。さらに、心臓の血管にある細胞を新型コロナウイルスのタンパク質にさらす実験により、直接ウイルスに感染していない心臓の細胞がウイルスのタンパク質によりダメージを受ける可能性があることが確認されました。続きを読む……
「1日1万歩」でなく「7000歩」から長生きする可能性は高くなるとの研究結果
ウォーキングは健康を増進する上で効果的であると言われており、「1日当たりの歩数が多いほど死亡リスクが減る」との研究結果も報告されています。新たに、アメリカの研究チームが2000人以上の被験者を10年以上追跡した調査により、平均で「1日7000歩以上」を歩く人は1日7000歩未満の人と比較して、早死にするリスクが大幅に低いことを発見しました。続きを読む……