大阪の「野戦病院」、9月中開設が目標と吉村知事

 大阪府の吉村洋文知事は2日の記者会見で、新型コロナウイルス対策として大阪市住之江区の国際展示場「インテックス大阪」に整備する臨時医療施設(野戦病院)について、9月中の開設を目標とする方針を明らかにした。府内の感染拡大に歯止めがかからない現状を踏まえ「スピードを重視すべきだ」と述べた。…

コロナ禍が献血事業直撃 関東甲信越、6291人不足

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛やテレワークの浸透が献血事業を直撃している。団体献血の実施を見送る企業や学校が増え、各地の献血ルームを訪れる人も減っているという。日本赤十字社は、献血に出向くことは「不要不急」には当たらないとして積極的な協力を呼び掛けている。…

都内で10代以下の感染割合上昇 モニタリング会議

 新型コロナウイルスの感染状況を分析する東京都のモニタリング会議が2日、都庁で開かれた。感染拡大が続く中で、新規感染者に占める10代と10歳未満の割合が上昇しており、専門家は新学期を迎えた学校生活での感染防止対策の徹底を求めた。医療機関への病床確保の要請により、即応可能な病床が150床増え、全体の確保病床は6117床になったことも報告された。…

職場接種のキャンセル千件 ワクチン供給遅れ影響か

 新型コロナウイルスワクチンの職場接種で、厚生労働省に実施を申請した約5千件の会場のうち、約千件がキャンセルされたことが2日までに分かった。厚労省によると、使用する米モデルナ製ワクチンの供給が遅れたり、医師や会場が確保できなかったりした影響があるとみられる。…

米FDAの幹部辞任へ、コロナワクチン3回目の接種反対で

 米国で新型コロナウイルスワクチンの許認可を担う食品医薬品局(FDA)の幹部2人が10~11月に辞任する見通しとなった。1日付の米紙ニューヨーク・タイムズなどが伝えた。バイデン政権は20日以降に18歳以上への3回目接種を進める方針を表明しているが、FDA幹部らは必要性を示すデータが不十分だとして反対の意向だったという。…

首都圏減少も「ピーク越え」には慎重 専門家組織

 厚生労働省に新型コロナウイルス対策を助言する専門家組織の会合が1日、開かれ、同組織座長の脇田隆字(たかじ)・国立感染症研究所長は会合後の会見で、首都圏の感染者数は減少していると指摘しつつも、ピークを越えたかについては「もう少し経過を見ないといけない。ワクチンの普及など低下要因があるが、大学の再開など感染を押し上げる要因もある」と述べ、慎重な姿勢を示した。…

新型コロナ感染後遺症、心筋の微小血管に血栓 北海道循環器病院が専門外来

 札幌市中央区の社会医療法人北海道循環器病院(大堀克己理事長、95床)の相川忠夫医師(37)ら4人のグループの研究で、新型コロナウイルス感染の既往がある患者の心筋の微小な血管から血栓(血の塊)が見つかったことが分かった。国際的な3大心臓病専門学会誌の一つとされる「Europian Heart Journal」ウェブ版に8月6日付で、コロナ心臓後遺症に関する症例報告として掲載された。コロナ治癒後にみられる心臓後遺症の原因である可能性が示唆されるといい、同病院は専門外来を開設した。…