オーケーも買収検討 関西スーパー、H2Oと争奪

 首都圏地盤のディスカウントスーパー、オーケー(横浜市)が、近畿地盤の関西スーパーマーケット(兵庫県伊丹市)の買収を検討していることが2日、分かった。関西スーパーは、阪急阪神百貨店などを運営する流通大手エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングの傘下入りで合意している。オーケーが対抗して名乗りを上げる形となり、買収争奪戦に発展する見通し。流通業界の再編機運も高まりそうだ。…

DHCが韓国撤退表明 差別問題で反発高まり

 化粧品会社ディーエイチシー(DHC、東京)は2日までに、韓国から撤退すると現地法人の公式ホームページを通じて発表した。韓国メディアによると2002年に韓国に進出していた。東京本社のウェブサイトに吉田嘉明会長名で在日コリアンを差別する文章が掲載されるなどし、韓国で最近反発が高まっていた。…

初期費用ゼロで新築に太陽光発電 住友不と東電EP

 住友不動産と東京電力エナジーパートナー(EP)は2日、脱炭素社会に向けた住宅の省エネ化事業で包括協定を締結したと発表した。新築戸建て住宅の太陽光発電設備のリース代で交換や修理まで請け負い、持続的に使用できるサービスを開始する。政府は令和12(2030)年までに新築戸建て住宅の6割に太陽光発電設備の設置を目指すとしており、導入に当たって高い壁となっている費用面での不安解消を狙う。…

資産譲渡と退職金で質問書 東京機械にファンド側

 新聞輪転機メーカー、東京機械製作所の株式を買い進めているアジア開発キャピタルは2日、東京機械が買収防衛策の導入方針と同じ日に公表したグループ会社の固定資産譲渡や希望退職者への特別退職金の支出決定は「不自然」だとして、東京機械側に詳細な説明を求める質問書を送ったと発表した。…

「車載バッテリーが突然発火」韓国・LG化学の“2000億円リコール”が示す本当の意味

 8月20日、米自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)が電気自動車(EV)の“シボレー・ボルトEV”に搭載されているバッテリーパックに発火の恐れがあるとして、リコールの対象拡大を発表した。シボレー・ボルトEVには韓国のLG化学製のバッテリーが搭載されている。…

【モビリティー新時代】“炭鉱のカナリア”は鳴いているか 時代の変わり目に最も早く反応する「工作機械」

 最近、工作機械業界から、電気自動車(EV)や充電インフラに関する取材や依頼が多くなってきた。工作機械は時代の変わり目に対して最も早く反応する。何らかの危機が迫っていることを知らせる、いわゆる「炭鉱のカナリア」的役割を果たすといわれている。…

場所や時間で動力切り替え、HV新技術 トヨタが開発方針

 トヨタ自動車は、走行場所や時間に応じて、ハイブリッド車(HV)のエンジンとモーターの2つの動力を適切に切り替える技術の実用化を進める方針を明らかにした。インターネットに接続して多様なサービスを提供する「コネクテッドカー(つながる車)」の進化の一環。市街地に入れば自動でモーター走行にするなどの対応が可能になる。…

チャレナジー、フィリピンで風力発電稼働

 風力発電ベンチャーのチャレナジー(東京都墨田区)は、独自開発の風力発電機をフィリピンで25日稼働させた。これまで沖縄県石垣市で技術実証機を稼働させていたが、海外は初めて。これを機に受注活動を本格化させる。フィリピン北部のバタネス州に設置した風力発電機は「垂直軸型マグナス式」と呼ばれるもので、一般的な風力発電に使われるプロペラの代わりに、2つの円筒を採用。垂直に伸びた円筒が回転することにより電気をつくる。プロペラを使った風力発電機は風速毎秒25メートルを超えるとプロペラ自体が破損する可能性があるが、…

島津製作所、機器に乗るだけで排尿量測定

 島津製作所は、入院患者の排尿量を手間いらずで測定できるシステムを発売した。排尿前後の体重差から1ミリリットル単位で精密に測定し、結果はスマートフォンなどの端末で確認する。看護師の負担を軽くし、新型コロナウイルスなどの院内感染リスクも低減できる。新システム「ユリーナ」は、体重計のような専用機器をトイレの外に設置する。患者は用を足す前後に2回、機器に乗って体重を測定。結果のデータは無線で医師の専用端末や患者用のスマホに通知される。島津によると、手術後の経過や排せつ異常をチェックするため、入院患者の6分…

大日本印刷、大電力対応のワイヤレス充電用コイル開発 薄型・軽量でEV普及を後押し

 大日本印刷は、ケーブルを接続することなく電気自動車(EV)への充電を可能にするワイヤレス充電技術で、米国自動車技術会(SAE)が定める大電力伝送規格に対応したシート型コイルを開発した。ワイヤレス充電用コイルは海外では一部のEVに搭載されているが、従来製品に比べて厚さ、重量とも約4分の1に低減した。実用化が進めば、EVの普及につながる可能性がある。…