<枯れ木に食料を貯め込むドングリキツツキに、新たな個性が判明した> ヒトの世界を見るかぎり、一夫多妻制を敷く文化は限られているかもしれない。ところが一部の鳥類においては、種全体の子孫繁栄を助けているようだ。ドングリキツツキと呼ばれるめずらしい習性をもったキツツキについて、アメリカの研究者たちが解き明かした。 北米などに分布するドングリキツツキは、越冬のために計画的にドングリを蓄えるというめずらしい行動で知られる。立ち枯れた木や木製の電柱などを見つけては、ときに1万個を超える膨大な数の穴を開け、穴の一…
世界のコロナ死者の8人に1人がインドネシア国民
インドネシアでは新型コロナウイルスによる累計死者数が10万人を超え、現在は世界で1日に報告される死者の約8人に1人を同国民が占めている。 ジョクジャカルタ市でコロナ感染死亡者を埋葬するボランティアのチームは昼夜を問わず働き続け、感染者の遺体を適切に処理する方法を市民に教えている。 悲しい別れに終わりは見えない。 ===== インドネシアの惨状を伝える映像 South China Morning Post-YouTube…
ハイチ地震で負のスパイラル 支援依存でさらに弱体化する
<コロナ、ギャング抗争、大統領暗殺──疲弊するハイチ貧困層を直撃した大地震の非情> マグニチュード7.2の大地震が8月14日に発生したハイチで、被災者のいら立ちが頂点に達している。 救援活動が遅れ、不満を募らせた民衆は建物の倒壊現場に集まって仮設シェルター建設用の防水シートを要求。被災地は大地震の翌々日に暴風雨に見舞われたため、防水シートは以前に増して必需品だ。 大地震の死者数は18日時点で約2200人。負傷者は1万2000人を超え、多くは猛暑の中、屋外で治療を待っている。当局によると、倒壊家屋は5…
アフガン撤退は愚かな判断と英ブレア元首相が批判
<アメリカと共にアフガン戦争に参戦した当時の首相トニー・ブレアはアフガニスタンを見捨て、タリバンの復活を許したバイデンの判断を酷評した> 2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロの後、アメリカと共にアフガニスタン攻撃を決断し、自らも軍隊を送ったイギリスのトニー・ブレア元首相は、アフガニスタンから撤退したジョー・バイデン米大統領の決定を「愚か」と評し、「世界中のすべてのイスラム過激派組織が歓声を上げている」と警告した。 ブレアは8月21日、自身が主宰する研究機関のウェブサイトにエッセイを寄稿し…
コロナ感染歴がある人もワクチンを2回接種すべき?〈変異株とワクチンQ&A〉
<脅威が増す変異株への賢い対処法を考える。11の素朴な疑問に答えます(後編)> ※本誌8月24日号「日本人が知らない 変異株の正体」特集より ワクチンはウイルスから身を守るのに有効ではある。しかし感染が急激に拡大すれば、ワクチンを接種していようといまいと、全ての人の感染リスクが高まる。 従来株よりもはるかに感染力が強いデルタ株の流行によって、そのリスクはさらに高まっている。 脅威が増すばかりのデルタ株に関することを中心に、よくある疑問を11点に絞って、現時点での答えを紹介する。 ※前編:デルタ株は症…
小さな子供がいる家庭にぴったり! 「優しい」性格が特長の小型犬20種
<マルチーズ、キャバリア、シーズー……。アメリカン・ケネルクラブが推薦する、飼い主への愛情あふれる小型犬たち> うれしくて仕方ない様子の愛犬にじゃれつかれるのは、人生における大いなる喜びの1つだろう。ぺろぺろなめたり尻尾を振ったり、犬はボティーランゲージで飼い主への忠誠心を表現する。 愛犬家団体アメリカン・ケネルクラブ(AKC)のジーナ・ディナード事務局長は、小型犬を飼うなら「自分たちのニーズに合った犬種を見極めるのが大切だ」と語る。 「もこもこしたかわいい子犬を見たら心をわしづかみにされる…
デルタ株は症状が違う? ワクチンの効果はいつから弱る?〈変異株とワクチンQ&A〉
<脅威が増す変異株への賢い対処法を考える。11の素朴な疑問に答えます(前編)> ※本誌8月24日号「日本人が知らない 変異株の正体」特集より コロナ禍を生き抜く上で厄介なのは、刻々と変異を続けるウイルスの最新情報をフォローしなくてはならないことだ。 公衆衛生当局の勧告を自分の状況に合わせて取り入れるには、さまざまなリスクを考慮して、適切な判断を下す必要がある。 ワクチンはウイルスから身を守るのに有効ではある。しかし感染が急激に拡大すれば、ワクチンを接種していようといまいと、全ての人の感染リスクが高ま…
「金鉱の上に横たわる貧者」―アフガンの地下資源と中国
アフガン人を中国では「金鉱の上に横たわる貧者」と称するが、タリバン勝利の前から中国がタリバンと経済協力を誓い合った狙いの一つにアフガンに眠る地下資源がある。これまでの動きと現状を考察してみよう。 アフガンに眠る地下資源の実態 中国の「商務部国際貿易経済合作(協力)研究院・中国駐アフガン大使館商務処・商務部対外投資経済合作司」は2020年、『対外投資合作国別(地区)指南 阿富汗(2020年版)』という調査報告書を発行した(以後、報告書)。商務部というのは中国の中央行政省庁の一つで、「阿富汗(アフハン)…
【動画】マスク着用の指示などでCAへの暴力急増、護身術講座が再開
<客室乗務員協会CWAの報告書によると、2021年前半、粗暴な乗客の対応を行ったと回答したCAは、85%だった> 上半期、乗客から暴言・暴力を受けたCAは85% 米国の航空業界では2021年、マスク着用の指示などをめぐって、乗客が客室乗務員(CA)に暴言を吐いたり暴行したりするといった事案が増加している。こうした傾向を受けて、コロナ禍で一時は中断されていたCA向けの護身術のクラスが再開されるに至っている。 米国で働くCAのための労働組合「客室乗務員協会CWA」(AFA)は、全国のCA5000人弱(勤…
タリバンとは何者か、なぜ恐れられるのか
<20年ぶりにアフガニスタンの実権を掌握したタリバンとはいったい何者なのか、アフガニスタンはどうなるのか> アフガニスタンでは、イスラム原理主義組織タリバンが全権を掌握。国の将来を不安視する声が高まり、大勢のアフガニスタン人が、なんとか国外に脱出しようと試みている。 タリバンは1990年代後半、独自の厳格なシャリーア(イスラム法)解釈に沿って、アフガニスタンを支配していた。2001年に米軍がアフガニスタンに侵攻したことで権力の座を追われたが、その米軍の撤退完了が8月末に迫るなか、タリバンは各地で攻勢…