ストーンヘンジの大砂岩の一部は恐竜時代よりも古かった

<英ブライトン大学の研究チームは、CTスキャンやX線などを用いてストーンヘンジの標本を分析し、大砂岩の地質構造や化学組成について調べた…… > ストーンヘンジは、イングランド南部で約4500年前の新石器時代に建造された環状列石(ストーンサークル)で、1986年にはユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に登録された。 円陣状に立ち並ぶ巨大な大砂岩(サルセン石)のうち「ストーン58」と名付けられた巨石には、1958年の修復プロジェクトで、直径2.5センチの穴が3つ開けられ、金属棒が埋め込まれ…

タリバンがアフガニスタンを奪い返す勢い──バイデンは何を読み違えたのか

<米軍撤退の方針に変化はなく、タリバンが首都カブールも制圧する事態になれば、アフガン侵攻から20年間の進歩は全て無に帰す> アフガニスタンの反政府勢力タリバンは8月12日、同国南東部ガズニ州の州都ガズニを制圧した。この1週間でタリバンの手に落ちた州都は、これで10カ所目だ。(注:報道によると、タリバンはその後一夜にして、人口で第2、第3の都市であるカンダハルとヘラートも制圧した)。 同盟諸国の軍がアフガニスタンからの撤退を進めるなか、タリバンは急速に国内の幅広い地域を掌握しつつある。この事態に当局者…

生きた動物や人間から毛を失敬 シジュウカラの大胆不敵な犯行

<巣作りに利用。わざわざむしり取るのには理由があるようで……> 鳥の巣をよく観察すると、材料に動物の毛が紛れ込んでいることがある。実は意図的に哺乳類の毛を使っている場合があり、こうした例は多くの鳥類の系統でみられるものだ。巣を保温する効果を持ち、とくに寒冷地においてヒナの生存率を高める効果があると考えられている。 その入手経路は完全に解明されているわけではないが、過去の研究においては環境中に落ちている抜け毛や動物の死骸から回収するという考え方が示されてきた。ところが最近、生態学の研究者がみず…

プラスチックをジェット燃料に1時間で変換! 飛行機でもエネルギー革命が進行中

現在、世界中でエネルギー革命が起きています。このトピックでは自動車業界が大きな注目を集めていますが、ほかの産業に目を向けると、航空業界ではプラスチックごみなどを原料にしたジェット燃料の開発が進められています。空の燃料はこれからどうなるのでしょうか?

入管が医療受けさせず女性死亡、遺族「上川法相が責任を取るべき」

<親日家だったスリランカ人女性ウィシュマさんが名古屋入管で死亡した事件の最終報告書は、まだすべてを語っていない> 激しい嘔吐と吐血を繰り返し、体重が20キロも激減するなど、著しく健康状態が悪化したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)を入院させることなく、今年3月に死なせてしまった名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)。8月10日、法務省及び出入国在留管理庁(入管庁)は、ウィシュマさんの事件についての最終報告と、名古屋入管の局長などの処分を発表した。 しかし最終報告も、ウィシュマさん…

人が食べ物を噛む音が気になる? あまり知られていない「ミソフォニア」の脳科学的な特徴が判明

誰にでも不快な音があるもの。ガラス窓や黒板を爪で引っ掻く「キーキー」した音は、多くの人が嫌悪感を覚えるでしょう。しかし、他人が咀嚼する音や呼吸する音などに対して過敏に反応してしまう場合、それは「ミソフォニア」かもしれません。

カチカチに凍った女性が奇跡的に回復した 何が起きていたのか?

<「カチカチに凍った」女性が奇跡的に一命を取り留め、多くの人々を驚かせた。彼女に身体に何が起きていたのか……> およそ40年前の冬の夜、米国で「カチカチに凍った」女性が奇跡的に一命を取り留め、多くの人々を驚かせた。 当時19歳だったジーン・ヒリアードさんは、1980年12月20日の夜、ミネソタ州レンビーにある実家へ向かっていたが、運転中の自動車が道路から滑り落ち、氷点下22度という極寒の天候下で立ち往生した。 彼女はコートと手袋、ウェスタンブーツで身を包んで、2マイル(約3.2キロ)離れた友…

ワクチン未接種で重症化、ICUに運び込まれる妊婦がアメリカで急増

<米CDCはワクチン接種で流産のリスクが増すことはないと発表。母体と胎児を守るためにワクチン接種を強力に推奨> 新型コロナウイルスのワクチン接種で流産のリスクが高まる可能性は認められない──米疾病対策センター(CDC)は8月11日、新たな分析結果を発表し、妊娠中の女性にもワクチン接種を強力に推奨する方針を打ち出した。 妊娠20週までにファイザーかモデルナのワクチンを少なくとも1回接種した2500人の女性を対象にした調査では、流産した人の割合は約13%で、一般的な流産率の範囲内であることが確認された。…

米台の沿岸警備隊が「初の合同軍事演習」──台湾紙報道

<台湾当局は軍事演習参加を否定したが、「将来的な協力の可能性は排除しない」とも> 台湾は8月10日、台湾が米沿岸警備隊の演習に参加した事実はないと否定、しかし今後の協力の可能性は「排除しない」と述べた。今月に入って、船舶位置の追跡データから、台湾艦船が複数で太平洋に向かったことが示され、アメリカとの合同軍事演習の「予行演習」ではないかと報じられていた。 一方、台湾における米政府の窓口機関である米国在台協会は11日、米台の沿岸警備作業部会の初会合が行われたことを確認した。この作業部会は3月に、米台が海…