東北の出生率を上げるには(「東北再興」紙への寄稿原稿)~私的東北論その150

 12月16日発行の「東北再興」第115号では、東北の出生率について書いた。ここで言う出生率は合計特殊出生率のことだが、全国的に低い中でも東北は福島を除いておしなべて他地域よりもさらに低い。少子化のことについては様々な原因が取り沙汰されるが、ことこの地域差に関し…

なぜ「東北7県」なのか~その「最強」な理由(「東北再興」紙への寄稿原稿)~私的東北論その149

 11月16日発行の「東北再興」第114号では、新潟を含めた「東北7県」のポテンシャルについて書いた。今年で第12回となる東北7県医療連携実務者協議会で演者の一人として発表した内容を文章に起こしたものである。 なお、当日のスライドは以下である(PDF)。なぜ「東北7…

秋に美味しい東北のビールの話(「東北再興」紙への寄稿原稿)~私的東北論その148

 10月16日発行の電子新聞「東北再興」第113号では、東北のビール、とりわけこの時期に多く登場する「フレッシュホップ」のビールについて取り上げた。通常ビールには、熱処理を加えたホップを用いるが、収穫されたものをそのまま、または瞬間冷凍して用いるのが「フレッシュ…

世界遺産登録から10年(「東北再興」紙への寄稿原稿)~私的東北論その147

 9月16日発行の「東北再興」第112号では、今年で登録から10年を迎えた平泉の世界遺産について改めて振り返ってみた。この世に浄土を創り出そうとした奥州藤原氏三代の取り組みは、震災に打ちひしがれていたあの当時の私たちに大きなメッセージを与えてくれたように思う。 …

東北に貢献できる仙台に(「東北再興」紙への寄稿原稿)~私的東北論その146

 8月16日に発行された「東北再興」第111号では、8月1日に行われた仙台市長選挙について取り上げた。候補者2人の公約の中に、東北全体を見渡したものがなかったことに触れて、「九州の発展に貢献」を1番目に掲げた福岡の高島宗一郎氏の公約も紹介した。これからの仙台の…

実は住みやすい東北の諸都市(「東北再興」への寄稿原稿)~私的東北論その145

 7月16日発行の「東北再興」第110号では、気温から見た東北の「住みやすさ」について紹介した。仙台が「住みやすい」と言われる理由の一つが、「年間の真夏日と真冬日の合計が全国の県庁所在地の中で1番少ない」、すなわち「暑からず寒からず」というものである。 実際に…

八幡平の「ドラゴンアイ」、各地の「ドラゴンアイ」(「東北再興」紙への寄稿原稿)~私的東北論その144

 6月16日発行の「東北再興」第109号では、八幡平の「ドラゴンアイ」について書いた。八幡平の山頂近くにある鏡沼の雪解けがこの名で呼ばれるようになったのはここ数年のことであるが、その名の由来については、その巨大な目玉のようにも見える様を、台湾から来た観光客が龍…

それぞれの地域の拠点施設を巡ってみて(「東北再興」紙への寄稿原稿)~私的東北論その143

 5月16日に発行された「東北再興」第108号では、私が最近足を運んだ施設について取り上げてみた。何のことはない、GW中に遠くに行けないので近くをウロウロしていただけのことである。ただ、それぞれの施設にそれぞれの個性があるのが垣間見えて興味深かった。 以下がその…

仙台のライバルは福岡?(「東北再興」紙への寄稿原稿)~私的東北論その142

 4月16日に発行された「東北再興」第107号では、2月19日の仙台市議会定例会で質疑応答があった福岡とのライバル関係(?)について取り上げた。ライバルと言っても、それはこちらから見た話で、少なくとも福岡は仙台のことをライバルと見てはいないようであるが…。 ちな…

10年目の3.11に寄せて(「ブナの森新聞」への寄稿原稿)~私的東北論その141

 実は昨年から、「ブナの森新聞」で連載を受け持っている。山形市にあるブナの森調剤薬局の鈴木康久さんが手掛けている年4回発行の無料配布の新聞である。 医療に関するその時々の話題や薬に関する知識について分かりやすく伝えるとともに、様々な書き手が様々な話題で記…