病院の重要なインフラ「気送管」がハッカーに狙われる? 医療の混乱を招く脆弱性の危険度

医療機関内で医薬品や検体などの搬送に使われている気送管システムの一部に、ハッカーなどに狙われるリスクのある脆弱性が見つかった。建物内に張り巡らされたパイプ網に筒状の容器を投入して圧縮空気などで搬送する気送管システムは、細かく調整されたモーターなどの装置が複雑に連携している。これらが外部から攻撃されて医療業務の停止や混乱を招けば、ランサムウェア攻撃などにも悪用されかねない。

増え続ける「サプライチェーン攻撃」の脅威に備えるために、いまわたしたちができること

信頼されているソフトウェアやハードウェアに悪意のあるコードやコンポーネントを忍ばせる「サプライチェーン攻撃」と呼ばれるハッキング手法が広がっている。ロシアや中国の影も見え隠れする大規模な攻撃に対する防御は容易ではないが、国や企業レヴェルでの対応は決して不可能ではない。

中国のハッキング活動は、手口が強圧化する「新たな段階」へと突入した

米国や日本、EUなどの政府や組織が、中国による一連のハッキング活動に関する共同声明を発表した。中国の国家安全部がハッカー集団と連携しているとして名指しで批判した今回の共同声名からは、中国によるハッキング活動の手口が悪質かつ強圧化する新たな段階へと突入したことが浮き彫りになってくる。