正露丸でアニサキスが死ぬことを試験管実験で確認、通常使用により消化器官内でも殺せる可能性も

魚介類に隠れているとされる線虫アニサキス。刺身のような加熱が不十分な魚介類を食べた場合、アニサキスが原因で食中毒が発生する事例が年々増えているそうだ。このアニサキスに正露丸が殺虫効果を持つとする論文が出され話題となっているという。正露丸がアニサキスの活動を抑える効果があるとする話は以前からあったが、正しい効果が証明されていたわけではなかった( Open Journal of Pharmacology and Pharmacotherapeutics、論文navi、ナゾロジー)。

研究は高知大学理…

「過剰な喫煙対策を求める改正健康増進法は憲法違反」と愛煙家が訴える

あるAnonymous Coward 曰く、 NHKによると、東京都八王子市に住む60歳の愛煙家の男性が「喫煙そのものは法律で認められているにもかかわらず、飲食店や公共的な場所から喫煙者を排除しようとするのは個人の権利を不当に奪うものだ。たばこを吸う人を差別的に取り扱う法律で、憲法に反する」と主張して、国に対して200万円の賠償を求める訴えを起こした。 タレコミ人はタバコは吸わないが、たとえ害があり社会に医療費負担をかけるような行為であっても、タバコ自体を禁止せずに喫煙できる場所をなくすことは流石に…

早期発見の難しいすい臓がんに新たな検査方法。線虫と午後の紅茶ミルクティー

早期の発見が難しいとされるすい臓がんに関連する話題が二つ出ている。HIROTSUバイオサイエンスと大阪大学医学系研究科の石井秀始特任教授は、尿の匂いに反応する線虫を用いた検査法が、すい臓がんの早期発見につながることを見つけたという。早期すい臓がんの術前術後などや健常者の尿で線虫の挙動を調査したところ、がん患者の尿にのみ線虫が集まった。陰性を正確に診断する特異度も80%を確保しているという。特定技術を年内をめどに確立し、HIROTSUバイオサイエンスは2022年に膵がんを特定する診断サービスの開始を目…

入国検疫でイータ株は18人でカッパ株19人。厚労省の昨年からの集計

厚生労働省の集計によると、日本国内に北米やヨーロッパで見つかった「イータ株」への感染者が入国時の検疫で18人確認されていたことが判明した。これは、2020年12月から21年9月3日までの調査によるもの。イータ株は昨年12月に初めて確認された変異株で、WHOにより「注目すべき変異株(VOI)」の一つとして警戒度が2番目に高い扱いになっている。これはアルファ株やデルタ株などの「懸念される変異株(VOC)」より低い扱いとなっている(国立感染症研究所)。このほか、インド由来の「カッパ株」に関しても検疫により感染者が19人確認されているとしている(読売新聞、朝日新聞、東京新聞)。

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COVID-19 に関する緊急事態宣言、宮城県と岡山県を除く 19 都道府県で 9 月 30 日まで延長

headless 曰く、政府は 9 日、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) に関する緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の措置期間変更を発表した(官報、 首相官邸のニュース記事、 首相記者会見動画、 新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針 9月9日変更版: PDF)。

緊急事態宣言は宮城県と岡山県が予定通り 9 月 12 日で措置を終了するのに対し、北海道・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・広島…

米国、イベルメクチン騒動で病院側が声明を出す事態に。服用による入院急増は否定

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