「2021年ハースストーン世界選手権」でPosesi選手が優勝! 日本人選手が上位独占 –

 Blizzard EntertainmentのPC/モバイル向けデジタルカードゲーム「ハースストーン」の世界チャンピオンを決定する「2021年ハースストーン世界選手権」が日本時間12月19日、20日の2日間にわたって開催され、日本人選手のPosesi選手が優勝した。  「2021年ハースストーン世界選手権」は、今年度の世界チャンピオンを決定する「ハースストーン」eスポーツの中で最高峰の世界大会。世界最高の8名の選手が集い、賞金総額50万ドル(USD)とチャンピオンの殿堂入りを懸けて戦いを繰り広げた。  Posesi選手は2連勝でDay2への進出を決め、グループAウィナーズサイドのセミファイナルへと駒を進めた。そしてPosesi選手はMcBanterFace選手を3-2という接戦で制し、グランドファイナルへと進出。グランドファイナルでは、昨年の世界覇者であり、そして普段からの練習パートナーでもある日本人選手glory選手との決戦となった。  Posesi選手は持ち前の適応力で「烈戦のアルタラック」の新環境にもしっかりと適応して見事世界チャンピオンの座を獲得し、優勝賞金2,000万円を手にした。準優勝に輝いたGlory選手は、2年連続でTOP4という世界初の偉業を達成した。Posesi選手が優勝を決めたDay2の模様は「Day2アーカイブ」から、視聴できる。また、Day1のアーカイブはこちらから、両選手のデッキはこちらからそれぞれ確認できる。 優勝に輝いたPosesi選手 昨年の世界覇者で今回、準優勝に輝いたGlory選手  Posesi選手の優勝を記念して本日12月20日20時より「Posesi選手優勝記念配信」が実施される。 「Posesi選手優勝記念配信」実施決定!  見事世界チャンピオンに輝いたPosesi選手を祝して優勝記念配信が公式Twitchにて本日12月20日20時より開催される。  本ライブ配信では、決勝戦で激戦を繰り広げたPosesi選手とglory選手はもちろん、1年間「ハースストーン」のeスポーツシーンを日本語解説として支えてきた蒼汁氏とおやつ氏を迎えて、これまでの試合や思い出を振り返る。配信中には豪華な賞品が当たるプレゼントキャンペーンも予定されている。 □「ハースストーン」公式Twitch https://www.twitch.tv/playhearthstonejp 蒼汁氏 おやつ氏 2022年の「ハースストーン」eスポーツに関するアップデートが発表  12月19日に、2022年の「ハースストーン」eスポーツに関するアップデートが発表された。  これまで世界選手権までの道のりが険しすぎる懸念があった。そこでマスターズツアーなどからの出場も可能となり、この変更によってより多くのプレーヤーが世界へ挑戦できるようになる。  2022年の世界選手権には、16名の選手が出場。内訳はグランドマスターズから4名、中国から4名、マスターズツアーから8名となる。詳しくは「公式ブログ」にて公開されている。また、ハースストーンの開発チームが今回発表されたアップデートについて解説している動画も公開されている。 【2022 Announcement – Japanese】 ©2021 BLIZZARD ENTERTAINMENT, INC. 著者: ” — [source_domain] “

「オーバーロード」のメトロイドヴァニア『OVERLORD -ESCAPE FROM NAZARICK-』発表、Steam/Switch向けにリリースへ。主人公はあの悪役 –

KADOKAWAは12月17日、『OVERLORD -ESCAPE FROM NAZARICK-』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch。2022年に配信するという。 『OVERLORD -ESCAPE FROM NAZARICK-』は、人気小説・アニメをゲーム化する作品だ。ジャンルは、探索型2Dアクション。いわゆるメトロイドヴァニア系にあたるゲームになるようだ。開発を手がけるのは、エンジンズ。元SNKスタッフである楠本征則氏や足立靖氏が立ち上げたスタジオだ。 『OVERLORD -ESCAPE FROM NAZARICK-』では、原作における人気悪役クレマンティーヌが主人公。ナザリック地下大墳墓で目を覚ました記憶喪失のクレマンティーヌは、アインズによりある実験への強制参加を告げられる。しかしそれは単なる実験ではなかった。危険な場所に晒されたクレマンティーヌは、すべてを失った状態から、ナザリック地下大墳墓からの脱出をはかることになる。物語としては、丸山くがね先生監修のオリジナルストーリーが展開されるとのこと。またアニメファンも楽しめるシーンも盛り込まれているようだ。 本作においては、パルクールアクションシステムが搭載。壁キックを決めたり、天井をグラップリングフックで伝っていったりと、クレマンティーヌが美しく華麗に迷宮を駆けていく。攻撃手段としては、多彩な武器が用意されている。短剣や長剣、ハンマーなどを用い、あるいは強化して戦闘を有利に進めよう。そのほか、クレマンティーヌは魔法も使用可能。炎でツタを燃やしたり、氷を使って足場を作ったりと、さまざまな魔法を使い分けて、ダンジョンの先へ先へと進んでいくのだ。各階層を探索することで、記憶の片鱗を発見できる。記憶を集めるなかで、自身が参加していた実験の真実を知ることとなる。 『OVERLORD -ESCAPE FROM NAZARICK-』は、2022年にNintendo Switch/PC(Steam)向けに配信予定。なおゲーム発表と同じタイミングで、アニメ「オーバーロード」4期が2022年に放映されることも発表されている。 ※ The English version of this article is available here 前の記事戦国時代デッキ構築ゲーム『森久城物語』発表。武士や忍者として、幕府密偵カードバトル 次の記事縦画面仕様の「アストロシティミニ V」発表、2022年夏発売へ。『アウトゾーン』『ドギューン!!』など縦画面STGを中心に22タイトル内蔵 国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief) 著者: ” — [source_domain] ”

リアルタイム戦略カードゲーム『3 Minute Heroes』―カードゲームが常に直面するジレンマを解決しようと試みた作品【開発者インタビュー】 | Game*Spark

気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Sinkhole Studio開発、PC/Android向けに11月17日に正式リリースされたリアルタイム戦略カードゲーム『3 Minute Heroes』開発者へのミニインタビューをお届けします。 本作は、タワーディフェンス、デッキ構築、そしてローグライクジャンルを組み合わせたリアルタイム戦略ゲーム。フィールドにユニットを配置し、状況に合ったカードを使用して押し寄せてくる敵を防ぎつつ、家を3分間守ります。日本語にも対応済み。 『3 Minute Heroes』は、2,050円で配信中(Steam)。 ――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか? Jiwoo Jang氏(以下Jiwoo)こんにちは。本作のプログラマー兼メインゲームデザイナーのJiwoo Jangです。 私は競技性が高いゲームが好きで、『リーグ・オブ・レジェンド』と『ハースストーン』がお気に入りです。『リーグ・オブ・レジェンド』はかなりやり込みましたし(韓国のプロゲーマーであるT1のFakerとも対戦しました)、『ハースストーン』では「スタンダード」「バトルグラウンド」「マーセナリーズ」の各モードで25位以内(ランキング1ページ目)に入ったことがあります。 ――本作の開発はなぜ始まったのですか? Jiwooたくさんの競技性が高いゲームを遊んできましたので、誰よりも新しくプレイし始めるそのハードルの高さをよく知っています。そのため、PvPではなくPvEに焦点を当てることでそのハードルを下げ、カードゲームという楽しいジャンルをより多くの人に知ってもらいたいと思いました。その結果、PvEの中では一番人気の高いジャンルの一つである「ディフェンスゲーム」をカードゲームと組み合わせることとしたのです。 ――本作の特徴を教えてください。 Jiwooカードゲームというのは常にジレンマに直面しています。カードの種類が少なければやれることが少なく、ゲームが奥深いものにはなりません。しかしカードの種類が多すぎると、プレイヤーが知らなくてはいけないことが多くなりすぎ、ハードルが上がってしまうのです。本作ではこれを解決するため、すべてのカードを20人のヒーローごとに振り分け、好きなだけ多くのヒーローを一度に使えるようにしました。プレイヤーはより多くのヒーローとそれに付いてくるカードを、各ラウンド後に追加することで、より複雑な戦略が使えるようになりますし、カードを強化したり敵の落としたアイテムを拾うなどしつつ、最初の戦術を使い続けることも可能です。 ――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか? Jiwooディフェンスゲームとカードゲームを遊んだことがあるすべての人に遊んでもらいたいです。そのため、ノーマルモードとハードモードを用意しました。もしカードゲームにすでに慣れていれば、本作は簡単だと感じるかもしれません。しかしそのような人は、ぜひハードモードにチャレンジしてみてください。挑戦し甲斐があり、楽しめると思いますよ。特にハードモードのステップ10ですね。 ――本作が影響を受けた作品はありますか? Jiwoo私たちは『Plants vs. Zombies』レイアウトを取り入れています。この作品はとても有名で人気作品ですので、本作を一目見て似ているように感じた人もいるかもしれません。モンスターやボスのデザインは『World of Warcraft』を参考にしています。また、カードは『マジック:ザ・ギャザリング』を遊んだ経験を基にデザインしています。 ――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか? Jiwoo現在、私たちは韓国の人口密集エリアから離れた場所で作業をしています。そのため、新型コロナの影響はそれほど受けておりませんし、私たちは皆ワクチン接種済みです。 ――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか? Jiwooもちろんです。私たちの目標は世界中のより多くの方に私たちのゲームをプレイしてもらい、その戦略をシェアしていただくことです。そのため、Twitchでの配信やYouTubeへの動画投稿は大歓迎です。 ――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。 Jiwoo日本には様々なカードゲームがあり、多くのカードゲーマーがいるのは存じ上げています。私が初めて遊んだトレーディングカードゲームは「遊戯王」ですので、日本のカードゲーム市場の規模や奥深さはよく知っているつもりです。もしリアルタイムカードゲームに興味がございましたら、ぜひお気軽に本作を遊んでみてください。これまでに遊んだことがないようなゲームであることをお約束しますよ! ――ありがとうございました。 ◆「注目インディーミニ問答」について本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。 著者: ” — [source_domain] ”

ゲーム改良ゲーム『Press Any Button』Steamにて期間限定無料中。ゲームの出来に不満なAIのゲーム改良に付き合う –

個人開発者のEugene Zubko氏は現地時間12月17日、『Press Any Button』をSteamにて無料配布開始した。期間は日本時間12月19日10時まで。AIとの対話により絶えずゲームが変化していく、シンプルながらバラエティに富んだ作品だ。 『Press Any Button』は、AIと二人三脚でゲームを改良していく作品だ。プレイヤーが本作を起動すると、まずは「Press Any Button(好きなボタンを押してください)」と伝えられる。どうやらこのプログラムはゲームを模した実験であり、プレイヤーは被験者のようだ。言われるがままに好きなキーを押して読み進めると、突然AI(という設定のキャラクター)が乱入してくる。どうやらこのAIは、実験ゲームの出来に不満なようだ。「こんなのつまらないでしょ」との一声で、プレイヤーはAIのゲーム改良に付き合わされることになる。 本作は至ってシンプルな操作から始まる。最初は「四角が先に重なったらボタンを押すだけ」のゲームだ。そこにAIが工夫を重ねていき、ルールが変わる。のちにマウス操作が追加されて「落ちてくるオブジェクトを留める」とのシステムに。また、軽いリズムゲームになったり、パズルゲームと化したりとスタイルが変化。AIがプレイヤーを楽しませる“ひねり”を追加していく。AIのキャラクターも秀逸で、頻繁かつ軽妙に語りかけてくる。文章は英語で残念ながら日本語対応はない。しかし、英語表現やルールがシンプルであるゆえに、なんとなく雰囲気でも遊べる仕組みになっている。また、作中ではAIを作った「博士」の存在などが示唆され、物語も興味をそそる。英語がわかればそちらも楽しめるだろう。 なお、本作についてはもともと無料だったものの、6月に有料化(税込199円)した経緯がある。この決断については、新作の開発の助けとするためだったそうだ。新作発売の見通しがたった為か、今回ふたたび本作が期間限定で無料で配布されることとなった。Zubko氏の新作は『Many Buttons to Press』、すなわち「いろんなボタンが押せるよ」と銘打たれている。こちらは来年2022年1月7日、PC(Steam)向けにリリース予定。新作でもAIとの二人三脚でのゲーム体験が待っているようだ。 『Press Any Button』はSteamにて現在無料配布中。期間は日本時間12月19日10時まで。 前の記事Epic Gamesストアにて『Neon Abyss』が24時間限定で無料配布開始。銃を強化してダンジョンを進む、派手なローグライトアクションSTG 次の記事まったり系恐竜テーマパークシム『Parkasaurus』Nintendo Switch版発表。日本での配信も計画中 貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。 著者: ” — [source_domain] ”

BenQの「MOBIUZ EX2710Q」は,人気の27型2560×1440ドットで画質も音質も優れたお買い得のゲーミングディスプレイだ

 BenQのゲーマー向けディスプレイといえば,高リフレッシュレート表示が特徴であるeスポーツゲーマー向けの「ZOWIE」(ゾーイ)ブランドがよく知られている。その一方,同社が2020年に立ち上げた新しいゲーマー向けブランド「MOBIUZ」(モビウス)は,eスポーツに限らず幅広いゲーマーに向けて,画質や音質にこだわった液晶ディスプレイに力を入れている(関連記事)。  本稿では,そんなMOBIUZブランドの27インチ液晶ディスプレイ「EX2710Q」を取り上げてみたい。 EX2710Qメーカー:BenQ問い合わせ先:サポート税込実勢価格:6万円前後(※2021年12月18日現在)  ゲーマー向け液晶ディスプレイ市場で,世界的に人気が高まっている解像度2560×1440ドットのIPS液晶パネルを採用したEX2710Qはどのような製品なのか,実力をチェックしたい。 MOBIUZブランドのコンセプトを体現する27インチディスプレイ ZOWIEブランドの代表的なシリーズ  まずは,MOBIUZブランドの立ち位置を簡単に説明しておこう。  BenQ製のゲーマー向けディスプレイブランドとして,よく知られているZOWIEブランドは,もともと,eスポーツ向けのマウスなどを手かけていた台湾の独立企業であるZOWIEが展開していたブランドだ。それを2016年にBenQが買収したことで,同社の主力となるゲーマー向けブランドに位置づけたという経緯がある。  そんなブランドの成り立ちから,ZOWIEの名を冠するディスプレイ製品は,勝利にこだわるeスポーツゲーマーを意識した機能や性能を特徴としている。たとえば,eスポーツ大会でよく使用される画面サイズをシミュレートするモードを備えているのが典型的な例だ。また性能面でも,業界トップクラスの高速リフレッシュレート表示や低遅延を実現しているのも特徴と言えよう。  ある意味,尖ったZOWIEブランドに対して,MOBIUZブランドは,エンターテイメントコンテンツの1つとして,ゲームを楽しむためのディスプレイを志向している。ZOWIEブランドで培った高リフレッシュレート表示や低遅延を受け継ぎながら,エンターテイメント向けに必要な高画質や高音質,さらに上質なデザインといった部分にこだわったディスプレイブランドがMOBIUZ,と理解すればいいだろう。 MOBIUZとZOWIEの違いを示したスライド EX2710R  本稿で取り上げるEX2710Qは,MOBIUZブランドから2021年に登場した27インチで解像度2560×1440ドットの液晶ディスプレイである。同じパネルサイズと解像度の姉妹機に,湾曲型パネルを採用する「EX2710R」があるのだが,一般的なフラットパネルのEX2710Qは,27インチクラスにおける主力機といっていいだろう。  それでは,本題であるEX2710Qを見ていこう。 EX2710Q 製品ボックスの同梱物。DisplayPort 1.4ケーブルやHDMI 2.0ケーブル,USBハブ機能用のUSB 3.0ケーブルなどが付属している EX2710Qの専用スタンド(左)。逆V字型のスタンドにアームをはめ込んで,底部の蝶ネジで締め合わせればできあがり。ディスプレイ本体にスタンドをはめ込むだけでロックされる仕組みなので,容易に組み立てられるだろう(右)。なお,ディスプレイ側のマウント部分は100×100mmのVESAマウントにも対応している  27インチサイズで解像度2560×1440ドットのEX2710Qは,Windowsの画面スケール設定を100%にしても,ドットバイドットで無理なく視認できるドットピッチ(109ppi)でありながら,1920×1080ドットのフルHD解像度よりも高精細な映像を表示できるサイズと解像度を備える。  ゲーム用途においては,3840×2160ドットの4K解像度に比べて解像度が低い(※ドット数は約44%)分だけGPUにかかる負荷が軽いので,ミドルクラス市場向けのGPUでも十分にゲーム映像を高フレームレートで表示可能だ。さらにハイエンド市場向けGPUであれば,高品質なグラフィックス設定でゲーム映像を楽しめるという点も,ポイントが高い。  27インチ/2560×1440ドットで高リフレッシュレートに対応可能な液晶パネルが普及して,各社が製品を投入したことにより,「フルHDより高解像度で,高リフレッシュレート表示可能なディスプレイが欲しい」と望むゲーマーの間で,27インチサイズの人気は高まっている。EX2710Qは,そんな人気のカテゴリを狙ったゲーマー向け液晶ディスプレイというわけだ。  解像度やリフレッシュレート以外のスペックにも目を向けると,ディスプレイ同期技術としてAMD独自の「FreeSync Premium」に対応する点が目に止まる。 もとになったディスプレイ同期技術の「FreeSync」は,GPU側の映像出力タイミングに同期してディスプレイ側の映像表示を更新することで,映像のカクつき(スタッター)や上下に分断される「テアリング」を防ぎながら,なめらかな映像を表示するための技術だ。 FreeSync Premiumは,FreeSyncの上位となる機能レベルで,FreeSyncには規定がなかった120Hz以上の高リフレッシュレート表示への対応や,非常に低いフレームレート時に映像表示に問題が起こらないようにする「Low Framerate Compensation」(LFC)機能を組み込んだFreeSync対応ディスプレイに与えられる名称である(関連記事)。 なお,パネルの応答速度は,「MPRT」(Moving Picture Response Time)で最小1ms,中間調応答速度(Gray to Gray)では最小2msであるという。ゲーマー向けの27インチIPS液晶ディスプレイとしては,標準的なスペックと言えよう。  EX2710Qのサイズは,実測で幅が614mm,奥行きが約220mmだった。狭額縁の27インチ液晶ディスプレイとしては,幅は標準的だ。上部および左右の額縁は,幅が実測約7mmで極端に狭いわけではないが,おおむね狭額縁と言えよう。 EX2710Qの前面(上)と背面(下)。前面側はシンプルで,悪目立ちしないデザインだ。背面はグレーのカバーパネルに斜めのラインが入っていて,ちょっとメカっぽい  逆V字型のスタンドは,わりとコンパクトなので,ケーブル類の取り回しを勘案しても,奥行き方向に250〜270mm程度のスペースがあれば,EX2710Qは設置できるだろう。  ディスプレイのスタンドは,上下角度の調整(チルト)は−5〜+15度,左右回転(スイーベル)は左右に15度の範囲で調節できる。また,画面の高さ調節は,上下約100mmの範囲で行えるので,ディスプレイ上端部の高さは,接地面から440〜540mmの間で変えられる仕組みだ。画面の縦回転には対応しないが,ゲーマー向け液晶ディスプレイとしては,ごく標準的な調節機能を備えていると言えよう。 スタンドは,下方向に−5度(左),上方向に15度(右)の範囲で角度を調整できる 左右方向の角度調整はスタンド側のマウント部分にあるヒンジで行い,左右15度の範囲で調整できる 左は一番下,右は一番上まで動かした状態で,高さの調整範囲は100mmだ  見た目では分かりにくいが,ディスプレイ下部のメッシュになっている部分には,ステレオスピーカーが埋め込まれている。これに,背面上部に組み込まれたスピーカーを組み合わせることで,BenQ独自の高品位スピーカーシステム「treVolo」を実現しているのが,EX2710Qにおける大きな特徴のひとつだ。  一般的なゲーマー向け液晶ディスプレイは,スピーカーを内蔵していないか,内蔵していてもオマケ程度で,ゲームや映像作品のサウンドを堪能できる音質のスピーカーを内蔵しているものは,ほとんどない。その点,EX2710Qは,treVoloシステムによって,内蔵スピーカーでも迫力あるゲームサウンドが楽しめると,BenQは主張している。それについては,後段で検証してみたい。 目視はできないが,ディスプレイ下部のメッシュ部分両サイドにステレオスピーカーが埋め込まれている 本体裏のメッシュ部分にウーファが組み込まれている  前面から見える操作ボタンは,メッシュ部分右下にある小さなボタンだけだ。このボタンは「HDRi ホットキー」というもので,3種類のHDR映像設定「カラーモード」切り替えや,カラーモードの無効化を行える。また,映像入力が行われていないときには,HDRi ホットキーで映像入力元の切り替えが可能だ。一種のショートカットキーと考えればいいだろう。  なお,カラーモードの詳細については,後段で説明しよう。 本体裏にあるOSDの操作系。上から「ルーピングキー」「5ウェイコントローラ」「電源キー」の並びだ  OSD(オンスクリーンディスプレイ)の操作用ボタンやスティック類は,本体背面の右下にまとめられている。  OSDメニューの操作は,操作ボタン類の中央にあるスティック状の「5ウェイコントローラ」だけで行える。5ウェイコントローラは,上下左右でOSDメニューの項目を選択して,スティックの押し込みで決定という,直感的な操作が可能だ。 5ウェイコントローラを押し込むと,画面右下に「クイックメニュー」が出てくる(左)。クイックメニューの最下段にある「メニュー」を選択して決定すると,メインメニュー(右)がポップアップする仕組みだ  5ウェイコントローラの上にあるルーピングキーは,映像入力の切り替えキーとして機能する。一方,5ウェイコントローラの下は電源ボタンだ。電源のオン/オフを,本体裏に手を回して行うのは面倒と思うかもしれないが,EX2710Qは,入力信号と連動するオートパワーオフ機能があるので,実際にボタンを操作する必要はほとんどない。  EX2710Qの映像入力インタフェースは,DisplayPort 1.4入力が1系統と,HDMI […]

戦国時代デッキ構築ゲーム『森久城物語』発表。武士や忍者として、幕府密偵カードバトル –

中国を拠点とするパブリッシャーThermite Gamesは12月15日、デッキ構築戦国ローグライト『森久城物語』を正式発表した。開発はSmokingbear Studioが担当。対応プラットフォームはPC(Steam)およびNintendo Switchで、2022年配信予定だ。ゲーム内は日本語表示にも対応する。また、Steamでは無料の体験版も配信中。 『森久城物語』は、戦国時代を背景としたデッキ構築型ローグライトゲームだ。本作でプレイヤーは、武士・僧侶・忍者・陰陽師の4つの職業から1つを選び、特有のカードを組み合わせてデッキを構築。使命の前に立ちはだかる妖怪たちとの戦いに挑むのだ。 各キャラクターはそれぞれ違う個性をもっている。陰陽師は式神を使役し戦いをサポート。武士は一撃必殺のメカニズムを持つ攻撃的タイプ。僧侶は攻守を司る「禅定」と「真言」なる独自のメカニズムをもっており、忍者であれば「苦無」や「手裏剣」を駆使する特徴があるようだ。それぞれのキャラクターに、独自の個性やカードが割り当てられているわけだ。 体験版をプレイするに、基本システムはジャンルの先駆者である『Slay the Spire』が参考とされているようだ。カードを選び、限られた行動力の中で攻防を繰り広げる。同作のインスパイア作品の中でも、ベースはかなり“そのまま”。本作独自要素としては、天賦なるスキルシステムが存在し、スキルツリーからスキルを取得できる。また武田信玄や松永久秀など実在していた武将などの英霊を呼び出すことで、一時的な自キャラ強化可能。なお英霊は消費型アイテムである。レリックにあたるギミックは存在しないが、スキルの概念がありいつでも商人からカードなどを購入可能。プレイヤーを助ける要素が多く、体験版に限っては、同ジャンル作品としてはやや易しめの難易度となっている。 本作の世界観は、戦国時代の日本に根ざしている。時は三代将軍、徳川家光の世。舞台となるのは、架空の藩である岩川藩の森久城だ。本作の鎖国の時代を告げる寛永令発布の後に、盛久城に送られた使者は消息を断った。また、森久城の城主である岩川信久が、謀反をはかり森久城を閉鎖したとの噂も流れた。主人公は大目付である柳生宗矩に命じられ、幕府の密偵として盛久城に潜入を図る……。と、まるで時代劇のような設定だ。一方で、アートスタイルはアニメ調の雰囲気もあり、どのように戦国時代日本が描かれるのか興味深い。サウンドエフェクトなども派手で、『Slay the Spire』を参考にしつつも、遊びやすく設計されている印象だ。 また、本作はまずは早期アクセス配信がなされるようだ。期間中は、カードのデザインや戦闘体験をブラッシュアップし、ステージやボスの追加もしていくようだ。また、正式リリース時には価格が調整される可能性もあるとのこと。Nintendo Switch向けには、おそらく正式リリースのタイミングで配信されるのだろう。 『森久城物語』は2022年、PC(Steam)およびNintendo Switch向けにリリース予定。本作Steamページでは、無料の体験版も配信されている。 著者: ” — [source_domain] ”

地底探索ホラー『Hidden Deep』Steamにて2022年1月25日に早期アクセス配信開始へ。地底のさらに深くには化け物と裏切りが潜む –

パブリッシャーのDaedalic Entertainmentは12月17日、Cogwheel Softwareが手がけるSFサバイバルホラーゲーム『Hidden Deep』の早期アクセス配信を、PC(Steam)にて2022年1月24日に開始すると発表した。日本では時差により1月25日配信となる。 『Hidden Deep』は、「エイリアン」や「遊星からの物体X」、また『Half-Life』といった1980〜90年代の映画やゲームから影響を受けるSFサバイバルホラーゲームだ。プレイヤーは、行方不明の研究者を捜索する救助隊の一員となり、海底よりさらに深い地中に存在する研究採掘施設に降り立つ。この場所では、未知の性質をもつ奇妙な異常が認められ、研究者グループが調査に乗り出すも、681日後に突如連絡が途絶えてしまった。ここで何が起きたのかを確かめ、生存者がいれば救出することがプレイヤーに与えられた任務だ。 本作は、シングルプレイのストーリーモードと、ランダム生成されるステージにてさまざまなミッションに挑む、ソロあるいは協力プレイのチャレンジモードを収録。ストーリーモードでは、プレイヤーは救助隊のリーダーとして、NPCの仲間3人に指示を出しながらプレイするようだ。 地底には研究施設のほか広大な洞窟が存在し、鉤縄やジップラインなどの装備を駆使しながら探索していく。また、壁や地面を掘り進めることで、新たなルートが現れることも。スキャナーで壁の向こうを調べ、空間がありそうな場所に向かって爆発物や重機で掘っていくのだ。掘削機が目的の場所まで移動できるように、橋をかける専用の重機なども登場する。 救助隊員たちはごく普通の人間であり、高所から落下したりなどすると大怪我を負ってしまう。また、地盤が脆い場所も存在するようで、探索における装備の使用や、重機の扱いには細心の注意が求められる模様である。 そして、この地底には謎のモンスターがさまざま棲息し、人間を襲うようだ。トレイラーでは、飛行するモンスターの大群に襲われたり、突然現れた異形の生物に喰われたりするシーンがみられる。また、生存者を発見し救助を試みたかと思えば、その人物がモンスターであることも。人間が仲間を裏切るようなこともあるそうだ。容赦のないゴア表現で人間を死に追いやる。本作ではそうしたモンスターと戦いながら、探索を進めていくのだろう。 早期アクセス配信開始時には、ストーリーモードでは序盤のステージを複数収録。最終的には20時間を超えるボリュームになるとのこと。また、開発を進めるなかで、新たなモンスターやレベルエディタなどのコンテンツが追加されていく。一方チャレンジモードについては、画面分割によるローカル協力プレイを実装し、リプレイ性の高いゲームプレイを楽しめるそうだ。オンラインプレイは、早期アクセス期間中に実装するとしている。 『Hidden Deep』は、PC(Steam)向けに2022年1月25日に早期アクセス配信予定。ゲーム内は日本語表示に対応する。また、現在ベータテストが実施されており、Steamのストアページの「Hidden Deep Playtestに参加」から応募できる。ちょうど本日アップデートが実施され、協力プレイを試せるようになったそうだ。ベータテストは、日本時間の2022年1月4日午前3時まで実施される。 著者: ” — [source_domain] ”