日本製鉄ら、常圧二酸化炭素からプラスチックの直接合成に成功。世界初

大阪市立大学と日本製鉄、東北大学らの研究チームは27日、常圧の二酸化炭素から、ポリカーボネートジオールを直接合成することに成功したと発表した。ポリカーボネートジオールはプラスチックの一種であるポリウレタンの原料で合成皮革、熱可塑性樹脂、塗料等などの主要原料に使用されている(日本製鉄、テレ東BIZ)。

今回の研究では酸化セリウムを触媒として用いることにより、有毒なホスゲンや一酸化炭素を原料として使う必要が無いほか、これらの代替原料として使用される高圧二酸化炭素とジオールと反応させてポリカーボネート…

腰の負担を軽減する無動力外骨格、考え事をしながらの作業では効果が得られない可能性

腰の負担を軽減する無動力外骨格について、装用者が考え事をしながら作業する場合には効果が得られない可能性を示す研究成果をオハイオ州立大学などの研究グループが発表している(Ohio State News の記事、 論文アブストラクト、 SlashGear の記事)。

研究で使用した外骨格は胸と脚に取り付け、持ち上げる作業における腰の負担を軽減して負傷の危険性を低下させるものだ。この外骨格を健康な被験者 12 名(成人男女各 6 名)が装着し、30 分間にわたってメディシンボールを繰り返し持ち上げて下ろ…

Facebook、皮膚炎発生を受けて Oculus Quest 2 の接顔パーツを米国とカナダでリコール

Facebook は 7 月 27 日、Oculus Quest 2 のヘッドセット用接顔パーツによる皮膚炎発生の報告を受けたシリコンカバーへの切り替えを発表した(安全に関する重要なお知らせ、
Tech@FACEBOOK の記事、
The Verge の記事、
The Register の記事)。

皮膚炎は接顔パーツが皮膚に接触する部分で生じ、報告件数はごくわずかでほとんどは軽症だが、安全で快適な製品を提供するために切り替えを行う。なお、接顔パーツの製造過程で危険な物質などの混入は発生していないと…

ドバイでドローンを使用した人工降雨。化学物質による影響はなし

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで行われているドローンを使用した人工降雨が話題となっている。同国内では現在、気温は50℃に達することも多く、年間降水量も平均わずか78ミリメートルと少ない。このためUAEは天候を制御できるようにする人工降雨プロジェクトに1500万ドルの投資をしたという(TRF、FOX 13[動画]、ガラパイア、GIZMODO、Smart FLASH)。

このプロジェクトでは、ドローンを使って雲の中に電気的な刺激を与えることにより、雲の中の水滴が結合、降水するという仕組みであると…