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<『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』『大谷翔平86のメッセージ』『教養としての地理』……各出版社がいま最もおすすめする4冊を紹介> 各出版社の「これはぜひ推したい!」という新刊本を紹介。発行に携わった出版社の担当者たちが、それぞれの本のエッセンスやおすすめのポイントなどをご案内します(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)。 『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』 著者:佐藤直樹 出版社:世界文化社 (※画像をクリックするとアマゾンに飛びます) 芸術系の最高学府、東京藝術大学ではどんな授業が行われているのでしょうか? 本書は、東京藝大准教授・佐藤直樹さんが大学で実際に担当する授業「西洋美術史概説Ⅲ」をまとめた西洋美術の入門書で、2021年後期からは同講座の教科書としても採用されます。 本書には、西洋美術史上の画期である「ルネサンス」とそれに先立つ「古典古代」、ラファエッロ、デューラー、レオナルドら「天才たちの時代」を経て「古典主義とロマン主義」、そしてミレイとラファエル前派などが活躍する「モダニズム前夜のモダン」と、幅広い年代の作品が収録されています。 いずれも通史的な解説にとどまることなく、著者の視点で選んだ個々の作品について、そこに込められたメッセージをわかりやすく読み解き、時代を超えた作品どうしの関連性にも話が及びます。 作品のクローズアップや補助線の導入など、読者の理解を助けるビジュアルも多用。楽しみながら作品鑑賞のコツがつかめる一冊です。 (編集部 中野俊一) 『大谷翔平86のメッセージ』 著者:児玉光雄 出版社:三笠書房 (※画像をクリックするとアマゾンに飛びます) 「ずっと目標にし、それをチームメイトに伝えたり、紙に書いたりしていたからだと思います。そうやって自分にプレッシャーかけていないと努力しないので」 (高校3年の夏の岩手大会で、160キロの球を投げられた理由についての言葉) 私たちも、この一度限りの人生で実現したい目標や夢を一つ書き出してみよう。 「先入観は、可能を不可能にする」 (「座右の銘」を問われて) 大谷選手に「二刀流は無理だ」という先入観があったら、現在の活躍はなかった。 「自分には何もない」という先入観を捨て、自分の才能を開花させよう。 「よかった試合より、失敗してしまった試合のほうが心に残るんです」 (心に残る試合について語った言葉) 時にはクヨクヨしたっていい。ただ、その落ち込みの沼の中で、泥だらけになりながらも、一歩踏み出そう。 「他人がポイッと捨てた運を拾っているんです」 (大谷選手が心がけているゴミ拾いについて) なぜそこまで頑張れるのか? なぜ、超人的に飛躍できたのか? 世界を熱狂させた大谷選手の「原点」と「哲学」が手に取るようにわかる! (編集本部 二宮由佳) ===== 『激変する世界の変化を読み解く 教養としての地理』 著者:山岡信幸 出版社:PHP研究所 (※画像をクリックするとアマゾンに飛びます) 世の中の変化とともに、子どもの頃に学んだ「地図の常識」が大きく変わりました。風車や老人ホームといった新たな地図記号が登場する一方、電話局や工場の地図記号は消えました。世界に目を向けてみると、温暖化で北極海航路が開通し、湾岸諸国は脱石油を模索し、アフリカは中国と結びつきを強めています。 「共通テスト」の地理では、特産物や地名を羅列して暗記させるような内容は姿を消し、地理の「理=ことわり(ものの道理)」の部分が重視された設問となりました。 地理を学ぶ意義は、必要最小限の知識を獲得することや、情報を得るためのスキルを身につけることには限定されない。むしろ、それらの知識や情報を組み合わせ、結びつけ、考察する能力を育てることに重心が移ってきたのです。2022年からは、高校で地理が必修科目となります。 本書では、予備校界における地理の第一人者が、教養として大人が身につけておくべき最新の情報を、多くの図解と写真を用いて解説します。 (第一制作部 木南勇二) 『図解デジタルマーケティング・ハンドブック』 著者:カーツメディアワークス 出版社:日本能率協会マネジメントセンター (※画像をクリックするとアマゾンに飛びます) いくら良いものを作っても、知られなければ売れることはないのが、今の時代。しかも、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌よりも、SNSなどネットで情報を得る人が多いなか、モノを売るにはデジタルマーケティングをどう使うかがカギです。しかし、「デジタルマーケティングって、どうやったらいいの?」という人が多いのが実際のところではないでしょうか。 それならば、ということでできたのが、本書です。自社のホームページ、フェイスブックなどのSNS、ネット広告、デジタルPRそれぞれの特徴と使い方・100項目すべてを、見開きの図解に。はじめて取り組む人には手順書として、経験のある人には体系的な流れをつかむ本として、すぐに使える内容です。 (赤羽編集工房 根本浩美) flier編集部 本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。 通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。