もっと詳しく

孤立する老人に生物型ロボットペットを配給したある研究では、1年後に参加者の70%で孤独感が減っていたという。高齢者の増加とそれをケアする現役世代の減少という現実のなか、高齢者向けのソーシャルロボットが普及することは、かえって「人間によるケア」を望むことのハードルを上げてしまうという懸念もある。高齢の当事者たちがますますロボットに親密さや愛情を見出すなかで、プライヴァシーやセキュリティ、また倫理的な問題をいかに社会は受け止めるべきなのか。生物型ロボットペットの最前線を追う後篇。