環境破壊への警鐘を鳴らし、見る人の心を揺さぶるアート作品たち

<立ち枯れた木々、海中に沈む彫刻の森、ボートから眺める作品群など。芸術の力で人々に行動を呼びかける9作品> アートの世界では、作品を介して気候変動や環境問題への関心を高めようという動きが出ている。作品から何かを感じてもらえれば、解決に向けた行動や自然との関係の再構築につながるはずと作家たちは期待している。 ===== 01. 『ゴースト・フォレスト』 マンハッタン(ニューヨーク) ROBERT NICKELSBERG/GETTY IMAGES ゴースト・フォレストとは、海水面の上昇、ハリケーンや干ば…

日本で「食えている画家」は30~50人だけ 完売画家が考える芸術界の問題点

<15年以上のキャリアの中で描いた約700枚の絵を完売させ、その作風は唯一無二と評される洋画家の中島健太氏。「『絵描きは食えない』を変えたい」という彼はこのたび、『完売画家』(CCCメディアハウス)を上梓した。日本の芸術界の現状、業界で生きるために必要なこと、これからの芸術とビジネスの在り方について、赤裸々に綴った本書から「はじめに」を抜粋する> ■はじめに 「絵描きは食えない」を変えたい――700以上のご縁 本書は現役プロ画家の僕が、「日本の芸術界(以下、業界)の現状」「業界で生きるために必要なこ…

大谷翔平はなぜいつも楽しそうなのか…自らを「開花」させる86の言葉、ほか【各出版社イチオシ4冊】

<『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』『大谷翔平86のメッセージ』『教養としての地理』……各出版社がいま最もおすすめする4冊を紹介> 各出版社の「これはぜひ推したい!」という新刊本を紹介。発行に携わった出版社の担当者たちが、それぞれの本のエッセンスやおすすめのポイントなどをご案内します(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)。 『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』 著者:佐藤直樹 出版社:世界文化社 (※画像をクリックするとアマゾンに飛びます) 芸術系の最高…

圧倒的に保守的な土地で、「多様性」を前面に掲げて大成功した美術館

<ウォルマート創業家がアーカンソー州の田舎に造った美術館は、社会正義をワイルドに目指す> クリスタルブリッジズ・アメリカンアート美術館は、2011年11月11日の開館当初から大きな話題を呼んできた。アメリカにこれほどの規模の美術館が誕生するのは数十年ぶりだったし、設立したのは世界最大の小売業ウォルマートの創業家当主アリス・ウォルトンだ。 いかにもお金をかけた独創的な建築は、超有名建築家のマシェ・サフディが手掛けた。 コレクションにもお金がかかっている。例えばウォルトンは3500万ドルを投じて、アメリ…

文化財の保存と公開、そのジレンマをデジタルで解決した『巨大映像で迫る五大絵師 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界- 』展の凄さ

<いままでにない迫力満点の絵画鑑賞体験を提供するデジタルアート展が開催中。そのダイナミズムに注目が集まりがちだが、美術館や博物館が長らく抱えていた「矛盾」を解消しうる技術を採用している> 日本画の代表ともいえる浮世絵や金屏風、そして金襖絵の数々を、巨大スクリーンに映し出すデジタルアート展『巨大映像で迫る五大絵師 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界- 』が、東京・大手町三井ホールにて、7月16日から開催されている。 解説シアターで作品の見るべきポイントをナレーションとともに紹介された後、葛飾北斎の『…

デザインの味方である僕の「デザインの見方」!?

デザインのミカタ#16 ふと目にした光景を見て、これってアートだよなと思うことがある。たとえば、工事のために道路を仕切るため高さ3メートルくらいの錆びた鉄の壁が設置されているのを見て、なんかリチャード・セラの作品のようだ […]

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