火星の地下に存在すると思われた「液体の水」が実は粘土だったことが判明

火星は太陽系の惑星の中では最も地球の環境に近いことから、地球外生命体が生息する可能性があるとして多くの研究・調査が行われています。そんな研究の中でも2020年に発表された「火星の地下に多くの湖が存在している」とする研究報告は火星での生命発見の可能性を高めるものとして大きく注目されていました。しかし、その後に行われた研究によって、火星の地下に存在しているのは「液体の水」ではなく「凍った粘土」である可能性が浮上しています。続きを読む……

「歯が少ない人は認知機能低下リスクが1.5倍」との研究結果、入れ歯の使用や日常の手入れが認知症予防のカギ

合計4万人近くの人々を対象とした新たな研究により、「歯を失えば失うほど認知症や認知機能低下のリスクが高い」ことが判明しました。この結果から専門家は、義歯や入れ歯といった治療や歯の手入れの重要性を改めて強調しています。続きを読む……

散歩が心の健康に与える5つのメリットを臨床心理士が解説

これまでの研究により、「よく歩く人ほど死亡リスクが低い」ことや、「散歩は脳の健康に好影響を与え賢く幸せになれる」ことが分かっています。散歩には、こうした健康への影響だけでなくメンタルケアにつながる効能もあるとして、臨床心理士のジェイド・ウー氏が散歩のメリットを5つにまとめました。続きを読む……

精神障害の発症リスクを若年期の知覚異常から予測できることが判明

近年、精神障害の発症に関わる遺伝子が発見されたり、統合失調症の発症リスクを分析するツールが開発されたりと、精神障害に関する研究開発が進んでいます。そんな中、ビンガムトン大学の研究チームが「若年期における『音や色に対して過敏になる』といった知覚異常から精神障害の発症が予測可能である」と発表しました。続きを読む……

「ブラックホールの向こう」からの光が初めて観測される

ブラックホールは、強力な重力により光でさえ飲み込んでしまう天体なので、当然ブラックホールの後ろも観測できないはずです。ところが、この直感に反して「ブラックホールの向こうから放射された光線」が観測されたとの論文が、2021年7月28日に発表されました。論文によるとこの現象は、アインシュタインによって予言されながらもこれまで確認されたことがなかったものとのことです。続きを読む……

新型コロナのデルタ変異株は「従来よりも潜伏期間が短くウイルス量も1000倍以上に増加する」と判明

2020年末にインドで確認され、2021年5月11日にWHOから「VOC(Variant of Concern、注視すべき変異)」に指定された新型コロナウイルスのデルタ変異株(B.1.617.2株)は、従来のウイルスよりも感染力が強いとされています。学術誌のNatureに掲載された中国・広州市にある広東省疾病予防管理センターの研究チームによるプレプリントで、「デルタ変異株は潜伏期間が従来のものよりも短く、体内で複製するウイルス量も1000倍以上に増加することが判明した」と発表されました。続きを読む….

「VRでジェットコースターに乗る実験」から片頭痛に苦しむ人の脳の特徴が明らかに

発作的に頭痛が走る「片頭痛」は、状況によっては吐き気や知覚にも変化が生まれるといわれていますが、原因は不明です。また、定期的に片頭痛に苦しめられる人もいれば、まったく片頭痛になったことがない人もいます。そこで、片頭痛になっている時に脳でどんなことが起こっているのかを解明するべく、バーチャルの世界でジェットコースターに乗っている人の脳を調べる実験が行われました。続きを読む……

億万長者の「宇宙開発」競争は、実はこんなに世界に貢献している

<決して金持ちの道楽に非ず。富豪実業家のビジョンと競争心が、宇宙開発に革新をもたらす> 「偉大な人が素晴らしいことをしようとすると、小さい者たちが阻止しようとする」。フランク・ディレイニーは小説『アイルランド』でそう書いている。イギリスの実業家リチャード・ブランソンとアマゾンの創業者ジェフ・ベゾスが、それぞれ自前の商用宇宙船で宇宙に行くと発表した際に、怒りやあら探しが出たのも無理はないのだろう。 批判の論調は、バーニー・サンダース米上院議員のツイートに凝縮されている。「地球上で最も豊かな国で、国民の…

新型コロナウイルス感染症に長期間苦しむ人には「角膜の神経損傷」が起きているとの研究結果

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、軽症であってもさまざまな症状が長期間継続するケースがあり、これは「Long Covid(ロングCOVID)」とも呼ばれています。そんなロングCOVIDを経験する患者の角膜では、「神経細胞の損傷」や「免疫細胞の増加」といった異変が見られるとの研究結果が報告されました。続きを読む……

AIを使って地球外技術文明の探査機を徹底的に探し出す「ガリレオ・プロジェクト」が始動

天文観測史上初めて太陽系外から飛来したことが確認された小天体「オウムアムア(A/2017 U1)」について、ハーバード大学の天文学部長も務めたアヴィ・ローブ教授をはじめとして、一部の天文学者からは「地球外文明の宇宙船ではないか」という説が唱えられています。このオウムアムアをはじめとする未確認空中現象(Unidentified Aerial Phenomena:UAP)を最新機器や人工知能(AI)技術を駆使して解明する「ガリレオ・プロジェクト」が発足しました。続きを読む……