「Was ist die Muttersprache Jesu? — イエスの母語は何か?紀元1世紀ローマ帝国のポリグロシアについて」by 宮川創「言語学な人々」Adventar 2021

「言語学な人々」アドベントカレンダー12月25日 本記事は、北星学園大学の松浦年男先生がご企画なされた「言語学な人々」というアドベントカレンダーの企画のために書かれました。本記事はこのアドベントカレンダーの最終日のためのものです。「言語学な人々」のアドベントカレンダーの最終日の執筆を承りまして、言語学…

「釘が刺さった」かかとの骨を発見 はりつけ刑の物的証拠

磔刑の物的証拠となる「かかとの骨」を発見
Credit: Adam Williams – Best physical evidence of Roman crucifixion found in Cambridgeshire(2021)

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イングランド東部・ケンブリッジシャーにて、北ヨーロッパで初、世界では4例目となる磔刑(たっけい)の物的証拠が発見されました。

見つかったのは、3〜4世紀頃に埋葬された男性の遺骨で、右足のかかとの骨に釘が打ち込まれたままとなっています。

報告によると、この骨は、古代ローマ帝国に統治されていたイングランドのある男性(おそらく奴隷)のもので、十字架にかけられ、残酷な死を遂げたことを示しているという。

磔刑の物的証拠が見つかるのはきわめて稀であり、さらに釘が刺さったままのものは今回が2例目とのことです。

目次 十字架刑は「重罪人」にしか執行されない 十字架刑は「重罪人」にしか執行されない 磔刑に処せられた男性の骨は、2017年11月、ケンブリッジシャ…

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参考文献

Rare evidence of Roman crucifixion uncovered in the UK
https://www.livescience.com/crucified-roman-era-man-found-uk
Best physical evidence of Roman crucifixion found in Cambridgeshire
https://www.theguardian.com/science/2021/dec/08/best-physical-evidence-of-roman-crucifixion-found-in-cambridgeshire

「2000年前のローマ兵の短剣」をスイスのアマチュア探知家が大発見

発見された2000年前の古代ローマ兵の短剣
Credit: Archäologischen Dienst Graubünden (ADG) – Metal detectorist finds 2,000-year-old dagger wielded by Roman soldier in battle with Rhaetians(2021)

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スイスのアマチュア考古学者が、同国南東部で、古代ローマ兵の使っていた約2000年前の短剣を発見しました。

その後、専門の考古学研究チームが、短剣の出土した地を調査。

その結果、コインや盾の欠片を含む数百点の遺物が発見され、同地が、ローマ軍とラエティア人(後述します)による「失われた戦場(lost battlefield)」である可能性が高いことが判明しました。

「短剣は、ローマ兵の一人が戦争の勝利を祝って、意図的に埋めたものではないか」と考えられています。

目次 一生に一度の大発見! 一生に一度の大発見! 2018年の春、まだ歯学部の学生だったルーカス・シュミット(Lucas Schmid)氏は、スイス…

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参考文献

Metal detectorist finds 2,000-year-old dagger wielded by Roman soldier in battle with Rhaetians
https://www.livescience.com/metal-detectorist-finds-dagger-ancient-roman-battle