ヴァイキングは「ツノ付き兜」をかぶっていなかった可能性が高い

ヴァイキングは「ツノ付き兜」をかぶっていなかった可能性
Credit: National Museum of Denmark – Horned ‘Viking’ helmets were actually from a different civilization, archaeologists say(2022)

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西暦800年頃から約250年にわたり、西ヨーロッパの海を席巻した強戦士ヴァイキング

ヴァイキングといえば、あの雄牛のような力強いツノで装飾されたヘルメットを思い浮かべるでしょう。

しかし実は、ヴァイキングがツノ付き兜(かぶと)を実際に付けていた証拠はどこにもないのです。

その一方で、「ヴァイキング=ツノ付き兜」のイメージを定着させたヘルメットは実際に存在します。

これまで、そのヘルメットの正確な年代は不明でしたが、オーフス大学(AU・デンマーク)の最新研究により、紀元前900年頃のものであることが判明しました。

詳しい経緯を以下で見ていきましょう。

研究は、昨年の12月21日付けで学術誌『Journal Praehistorische Zeitschrift』に掲載されています。

目次 ヴァイキングは「ツノ付き兜」をかぶっていなかった⁉︎ ヴァイキングは「ツノ付き兜」をかぶっていなかった⁉︎ デンマーク文化省(DMC)によると…

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参考文献

Horned ‘Viking’ helmets were actually from a different civilization, archaeologists say
https://www.livescience.com/horned-viking-helmets-from-different-civilization

元論文

Anthropomorphised warlike beings with horned helmets: Bronze Age Scandinavia, Sardinia, and Iberia compared
https://www.degruyter.com/document/doi/10.1515/pz-2021-2012/html

「光の速度が低下する」ありえない世界を表現したゲームが開発される

光速度の低下した世界を再現するゲーム「A Slower Speed of Light」のゲーム画面。光のドップラー効果が実際に色彩に影響している。
Credit:MIT Game Lab © 2021 Massachusetts Institute of Technology

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私たちは、光を使って世界を見ています。

そのため、人間が光の速度に近づいて動いた場合、世界の見え方にはいろいろと奇妙なことが起こります。

光のドップラー効果で色彩が変化したり、空間や時間が歪んで見えるようになるのです。

ただ光は宇宙でもっとも速い存在のため、人間がそれを知覚できる状況は普通ありえません。

そこで、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)の研究チームは、こうした物理学者の思考実験の世界を実際体験するために、光の速度が低下する世界を表現したゲームを開発しました。

光の速度が低下していったとき、世界は一体どのように見えるのでしょうか?

目次 人間が光速に近づくと何が起きるのか?光の速度を遅くする 人間が光速に近づくと何が起きるのか? 光は真空中を毎秒約30万キロメートルで移動します…

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参考文献

A Slower Speed of Light
http://gamelab.mit.edu/games/a-slower-speed-of-light/
What would happen if the speed of light was much lower?
https://www.livescience.com/what-if-speed-of-light-slowed-down