順天堂大学大学院医学研究科循環器内科学の南野 徹 教授らの研究グループは、加齢関連疾患への治療応用を可能にする老化細胞*1除去ワクチンの開発に成功しました。 これまで加齢により組織に老化細胞が蓄積し、慢性炎症*2が誘発されることで様々な加齢関連疾患の発症や進行につながることが少しずつ明らかになってきまし…
救急車が33分遅れる 職員全員で草刈り中、指令に気づかず 箱根町:朝日新聞デジタル
箱根町消防本部(神奈川県)の箱根分遣所で8月、職員が出動指令に33分間気づかず、現場への到着が遅れていたことがわかった。搬送された70代男性によると、脳梗塞(のうこうそく)を発症していたが、大きな後遺症はないという。消防本部は男性に、遅れた理由を正しく説明していなかった。 消防本部によると、8月24日正午…
運動好きなマウスの血を輸血すると「脳機能がブーストされる」と明らかに
運動の利点は輸血で伝わるようです。
米国スタンフォード大学で行われた研究によれば、運動を行っているマウスの血を抜き取り、同じ年齢の運動をしていないマウスに輸血したところ、脳機能が大幅に改善していることが判明した、とのこと。
運動をしているマウスの血中に多く含まれる、抗炎症効果があるタンパク質が、運動をしていないマウスの脳の炎症を抑え、海馬に新しいニューロンを生成することで認知機能の改善につながっていました。
運動と脳をつなぐメカニズムが解明されたことで、寝たきりの高齢者など運動が難しい人々の脳に、運動の有益な効果を伝達することが可能になります。
研究内容の詳細は12月8日に『Nature』に掲載されました。
目次 運動好きなマウスの血液が動かないマウスの脳機能をブーストする運動は脳の炎症を抑えるタンパク質を肝臓から分泌する運動を偽装する脳機能改善薬が開発…
参考文献
Blood from marathoner mice boosts brain function in their couch-potato counterparts
https://med.stanford.edu/news/all-news/2021/12/mouse-blood-exercise.html
元論文
Exercise plasma boosts memory and dampens brain inflammation via clusterin
https://www.nature.com/articles/s41586-021-04183-x
新型コロナウイルスが付着すると発光するマスクを開発(京都府立大)
新型コロナウイルスの厄介な点は、本当にウイルスが自分の身近に存在しているのかどうかわからないところです。
そのため「もし自分が知らないうちに感染して、無自覚に拡散していたら?」と不安になる人もいるでしょう。
そこで、京都府立大学に所属する塚本 康浩(つかもと やすひろ)氏ら研究チームが開発したのが、新型コロナウイルスが付着すると発光する不織布マスクです。
LEDブラックライトやスマホのLED光を当てるだけで、このマスクは着用者が感染しているかを判別できます。
研究の詳細は、10月1日付の京都府立大学と科学技術振興機構(JST)の共同プレスリリースに掲載されました。
目次 コロナを可視化するマスクダチョウの卵から抽出された抗体をマスクと組み合わせる コロナを可視化するマスク 研究チームが開発したのは、新型コロナウ…
参考文献
ダチョウ抗体を担持させた不織布マスクを用いて 口鼻からの新型コロナウイルスの可視化に成功 ~低コストで簡易なウイルス検出技術の実用化を加速~
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20211001-2/index.html
動画配信サブスクの普及で、「一気見依存症」が生まれつつあるかもしれない
現在、映画やドラマが月額で見放題というストリーミングサービスに加入していない人は稀でしょう。
そして、こうしたサービスへの加入をきっかけに、気になっていたシリーズ作品の「一気見」をした人は多いのではないでしょうか?
こうした人々の視聴スタイルの変化から、最近懸念されているのが「一気見」の依存症問題です。
ひょっとしたら、すでにあなたはシリーズ一気見の依存症になっているかもしれません。
今回は、この問題について少し考えてみましょう。
目次 そもそも依存症とはなんなのか?一気見依存症の特徴とは? そもそも依存症とはなんなのか? 依存症は、さまざまな局面で耳にする機会が増えてきた言葉…
参考文献
An Actual ‘Addiction’ to Binge-Watching TV Could Be More Real Than You Think
https://www.sciencealert.com/being-actually-addicted-to-binge-watching-tv-could-be-more-real-than-you-think
元論文
Impulsivity and Difficulties in Emotional Regulation as Predictors of Binge-Watching Behaviours
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyt.2021.743870/full
ブドウの種にマウスの寿命を9%伸ばす「老化除去剤」が存在すると判明!
ブドウの種に含まれる成分が、体から老いを切り取ってくれるようです。
中国科学院(CAS)で行われた研究によれば、ブドウの種に含まれる化学物質には、老化した細胞のみを破壊する老化除去効果があり、老いたマウスに注射すると余命が60%、総寿命が9%も伸び、運動能力も改善したとのこと。
体内の老化細胞のみを除去することで、相対的な若さが得られたようです。
「老化を逆転」させるのではなく「老化を除去」するという戦略をとることで、より合理的な長寿薬の開発につながると考えられます。
研究内容の詳細は12月6日に『Nature Metabolism』にて公開されています。
目次 ブドウの種にマウスの寿命を9%伸ばす「老化除去剤」が存在すると判明!老化を逆転するのではなく除去する ブドウの種にマウスの寿命を9%伸ばす「老…
参考文献
“WE’RE GOING AFTER A CELL TYPE LIKE ANTIBIOTICS GO AFTER BACTERIA.”
https://www.inverse.com/mind-body/grape-seeds-longevity
元論文
The flavonoid procyanidin C1 has senotherapeutic activity and increases lifespan in mice
https://www.nature.com/articles/s42255-021-00491-8
「バイアグラ」がアルツハイマー病発症リスクを70%低下させる可能性がある
バイアグラといえば、広く知られているED(勃起不全)治療薬です。
そのバイアグラが、EDとはまるで無関係の意外な症状に効果を発揮する可能性が明らかとなりました。
米国クリーブランドクリニック(Cleveland Clinic)の研究者が主導した新たな研究は、バイアグラの有効成分シルデナフィルを服用した場合、非使用者と比較してアルツハイマー病の発症リスクが約70%低下していると報告。
これは720万人を超える大規模研究から示されたもので、シルデナフィルがアルツハイマー病(AD)の予防と治療に役立つ有望な薬剤候補である可能性を示すものです。
研究の詳細は、12月6日付で、科学雑誌『Nature Aging』に掲載されています。
目次 バイアグラの意外な効能予防法が見つからないアルツハイマー病 バイアグラの意外な効能 アルツハイマー病とバイアグラというのは、一般的な認識ではま…
参考文献
Harnessing Endophenotypes for Alzheimer’s Disease Drug Repurposing
https://www.lerner.ccf.org/news/details/?Harnessing+Endophenotypes+for+Alzheimer%E2%80%99s+Disease+Drug+Repurposing&76a77dde946648f22990f170b9414613b9b8c440&48b73ec132819095396f4eb49f0c61ddc71c2b58
元論文
Endophenotype-based in silico network medicine discovery combined with insurance record data mining identifies sildenafil as a candidate drug for Alzheimer’s disease
https://www.nature.com/articles/s43587-021-00138-z
コロナのスパイクを吸着する「感染予防できるガム」を開発!
ガムでウイルスの出入りがブロックできるようです。
米国ペンシルベニア大学で行われた研究によれば、新型コロナウイルスの表面分子に吸着して感染を防護する、植物由来のガム(ACE2ガム)を開発した、とのこと。
新型コロナウイルスの感染は、ウイルスの外側にあるスパイクと呼ばれる部分が人間の細胞の表面にあるタンパク質(ACE2)に結合することではじまります。
しかし新たに開発されたガムはウイルスが結合するタンパク質(ACE2)を大量に含んでおり、ウイルスは人間の細胞に結合する前にガムにくっついてしまうようです。
なお開発されたガムには味もちゃんと付いており、シナモン風味とのこと。
研究結果の詳細は『Molecular Therapy』にて公開されています。
目次 コロナを予防するシナモン味のガムが開発!実は普通のガムでも少し効果があった コロナを予防するシナモン味のガムが開発! 新たなオミクロン株の登場…
参考文献
Chewing Gum Developed That Could Reduce COVID Transmission – Laced With Protein That “Traps” the SARS-CoV-2 Virus
https://scitechdaily.com/chewing-gum-developed-that-could-reduce-covid-transmission-laced-with-protein-that-traps-the-sars-cov-2-virus/
元論文
Debulking SARS-CoV-2 in saliva using angiotensin converting enzyme 2 in chewing gum to decrease oral virus transmission and infection
https://www.cell.com/molecular-therapy-family/molecular-therapy/fulltext/S1525-0016(21)00579-7?_returnURL=https%3A%2F%2Flinkinghub.elsevier.com%2Fretrieve%2Fpii%2FS1525001621005797%3Fshowall%3Dtrue
にょろ子先生のマンガ「猫の尻からヒモが出た話」から得た教訓を心に刻む人々「ヒモは引っ張らない」
にょろ子@12/31西は27a @ankoro_nk 悔恨を込めての掲。この時あん吉が飲み込んだのはビニール紐でしたが、併せてお歳暮の時期になる度に「ハムの紐は危険」と思い出す尻ヒモ事件の顛末です。猫飼いの皆さま、もし同じ事態になった際は絶対に引っ張らず速やかに動物病院に連れていってくださいね。 2021-12-05 02:06:31
猫の上にミカンを乗せた→獣医師「これは危険です」
ココニャ@猫写真集、発売中! @kokonananya 主に猫、ご飯、三代目、BTSに情熱あり!好きな映画うる星やつらビューティフルドリーマー、スワロウテイル、紅の豚、ソーシャル・ネットワーク。漫画はpapatoldm。好きな料理家は高山なおみ、飯島奈美など。「ココニャさんちの障子破り猫軍団」を河出書房新社さまから発売中~…