ネコが祖先から受け継いだ「水を嫌うワケ」とは

水を怖がるネコ
credit:フォトAC

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ネコを飼っている人にとって、ネコのお風呂はまさに戦争。

濡れるのを嫌がって暴れるネコを洗いながら、傷を負った飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。

わが家のネコも、お風呂に注水するときなどはすすんで見に来るくせに、自分が濡れるとなると大暴れします。

トラなどの大型のネコ科の動物では自ら川に入り泳いでいる様子も見られますが、イエネコの多くが水を嫌うのはなぜなのでしょうか?

様々な研究により、イエネコはその祖先から受け継がれる身体的な特徴によって、水を嫌うことが明らかになりました。

目次 イエネコの祖先イエネコの身体的特徴水は必要なし!ネコが清潔を保つ方法ネコはみんな水嫌い?水遊びが好きなネコも!まとめ イエネコの祖先 イエネコ…

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参考文献

Why Do Cats Hate Water?
https://www.scienceabc.com/nature/animals/why-do-cats-hate-water.html
SWEET CAT
http://ww3.tiki.ne.jp/~nsasax/pet/watch/fur.html
猫は泳ぐ事ができる?水が好きな種類
https://nekochan.jp/knowledge/article/2680

神様、設定を盛りすぎ。チートでキモカワな「ハダカデバネズミ」の世界

ハダカデバネズミ
Credit: Smithsonian National Zoo

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ハダカデバネズミというネズミをご存知ですか?

毛のない見た目だけでなく、生態や能力など、「神様、この生き物に設定盛りすぎじゃね?」と思ってしまう生き物なんです。

今回は、そんなハダカデバネズミにフォーカスします。

目次 見た目:キモカワ系のインパクト機能:身体機能のポテンシャルがすごい生活:アリやハチみたいな社会性を営む 見た目:キモカワ系のインパクト ハダカ…

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参考文献

ニューズウィーク日本版
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/post-9423.php
JBS
https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2016.880071/data/index.html
CNN
https://www.cnn.co.jp/fringe/35100615-2.html
積水化学
https://www.sekisui.co.jp/csr/sustainability_products/contribution/nextgen/bio_mimetics/1239633_27856.html

元論文

eLife
https://elifesciences.org/articles/31157

トナカイがサンタに「ソリ引き」として抜擢された5つの理由

トナカイがソリを引くのに適した5つの理由
Credit: jp.depositphotos

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もうすぐクリスマス。

クリスマスに活躍する動物と言えば、サンタの乗ったソリを引くトナカイです。

乗り手がサンタかどうかは別にしても、実際に、トナカイは古くからソリを引くために使用されてきました。

では、なぜトナカイがソリを引く動物として抜擢されたのでしょうか?

ここでは、その5つの理由をトナカイの生態に寄せて紹介します。

目次 ソリを引くのに適した5つの理由 ソリを引くのに適した5つの理由 防寒能力 トナカイは北極圏に生息しており、冬の夜長にはマイナス30℃を下回るこ…

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参考文献

Five ways reindeer are perfectly evolved for pulling Santa’s sleigh
https://theconversation.com/five-ways-reindeer-are-perfectly-evolved-for-pulling-santas-sleigh-173548

マウスには捕食者の熱を検知する「赤外線探知毛」があるかもしれない

マウスには捕食者の熱を検知する赤外線探知「毛」がある可能性!
Credit:Ian M. Baker . Infrared antenna-like structures in mammalian fur . Royal Society Open Science (2021)

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マウスの「毛」には赤外線を探知する機能があるかもしれません。

民間企業で働く物理学者、ベイカー氏によって行われた研究により、4種類あるマウスの体毛のうちの1つが、ネコなどの捕食者の体温を検出するのに最適な、赤外線センサーと同様の構造をしていることが示されました。

毛を使って全周囲の熱源を探知することができれば、背後から迫るネコなどの捕食者を検知可能になり、生存率が飛躍的に高められると考えられます。

またマウスが熱を検出する能力は、ネコにも影響を与え、湿って冷たくなった鼻を前に突き出し高温の目を細める「狩りのポーズ」をうみだした可能性もあるとのこと。

研究内容の詳細は12月8日に『Royal Society Open Science』で公開されました。

目次 マウスには捕食者の熱を検知する「赤外線探知毛」がある可能性!マウスの毛の一部は赤外線センサーと同じ構造をしていたラットを用いた実証実験が進行中…

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参考文献

Some Mammals May Use Specialized Hairs to Detect Predators’ Heat
https://www.the-scientist.com/news-opinion/some-mammals-may-use-specialized-hairs-to-detect-predators-heat-69534

元論文

Infrared antenna-like structures in mammalian fur
https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsos.210740

「ハゲを逆転させて元に戻せる」可能性を持った遺伝子が見つかる!

幹細胞が脱毛に影響を与える可能性のある新しいメカニズムが発見された
Credit:depositphotos

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多くの男性が加齢に伴って、薄毛や脱毛を経験しています。

これは毛包と呼ばれる毛を作り出す器官内で、細胞を分化させている幹細胞が失われることで発生しているとわかっています。

しかし、なぜ毛包幹細胞が老化によって失われてしまうのか、そのメカニズムは未だによくわかっていないのです。

米国ノースウェスタン大学(Northwestern University)の研究チームは、初めて生きた生物の幹細胞が老化とともにどうなるかを追跡監視し、幹細胞が本来あるべき位置から移動してしまい、移動先に環境に慣れずに死んでしまうことを発見しました。

これは幹細胞を固定する接着剤が失われるためで、チームはこの接着剤を作り出す遺伝子も特定しています。

この遺伝子をもとに戻すことができれば、脱毛現象を逆転させられるかもしれません。

研究の詳細は、10月4日付で科学雑誌『Nature Aging』に掲載されています。

目次 毛根が死ぬ理由細胞の接着剤がなくなっていた 毛根が死ぬ理由 私たちの毛は常に死と再生を繰り返しています。 これは毛包と呼ばれる皮膚内の器官(一…

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参考文献

Stem cells lose their ‘glue’ and escape from hair follicle to cause hair loss
https://news.northwestern.edu/stories/2021/10/of-balding-mice-and-men-and-women/
Maintaining stem cell stickiness could be the key to battling baldness
https://newatlas.com/medical/stickiness-stem-cells-hair-loss-baldness-treatment/

元論文

Escape of hair follicle stem cells causes stem cell exhaustion during aging
https://www.nature.com/articles/s43587-021-00103-w?proof=tr