場違いも甚だしいですが、海や川に不法投棄されたタイヤを見かけることがあるでしょう。
廃タイヤは、悪臭や蚊の発生源、水質・土壌の汚染源となっており、専門家も大いに懸念しています。
そして、弘前大学・農学生命科学部の研究チームはこのほど、海に捨てられたタイヤが一種のトラップとなり、ヤドカリを捕殺していることを明らかにしました。
ヤドカリは、海底の死骸や有機物を食べてくれる「海の掃除屋」としての役割があります。
廃タイヤによる個体数の減少で、生態系に悪影響が出るかもしれません。
研究は、10月27日付けで学術誌『Royal Society Open Science』に掲載されています。
目次 年間1300匹近くのヤドカリが「捕殺」されていた 年間1300匹近くのヤドカリが「捕殺」されていた 海や川に投棄、あるいは放出された漁具は、知…
参考文献
海洋投棄された廃タイヤがヤドカリを捕殺している
https://research-er.jp/articles/view/104646
元論文
Marine-dumped waste tyres cause the ghost fishing of hermit crabs
https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsos.210166