「愛のない抱擁」より「セルフタッチ」の方がストレスを低下させると判明

自分を抱きしめるとストレスレベルが下がると判明
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愛する人との抱擁がストレスを低下させることはよく知られています。

実際、辛いときに抱きしめられると落ち着くはずです。

そして最近、ドイツ・ゲーテ大学フランクフルト校(Goethe University Frankfurt)心理学研究所に所属するアルジョシャ・ドライソーナー氏ら研究チームは、愛する人がいなくても、ボディタッチによってストレスを低下させられると発表しました。

「見知らぬ人との抱擁」や、自分で体を触って慰める「セルフタッチ」がストレスホルモン「コルチゾール」のレベルを低下させたのです。

研究の詳細は、10月8日付の学術誌『Comprehensive Psychoneuroendocrinology』に掲載されました。

目次 ボディタッチはストレスを低下させる「セルフタッチ」と「見知らぬ人との抱擁」がストレスを低下させてくれるストレスを感じたときは両手で自分を抱きし…

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参考文献

Receiving a hug or engaging in self-soothing touch reduces cortisol levels following a stressful experience
https://www.psypost.org/2021/11/receiving-a-hug-or-engaging-in-self-soothing-touch-reduces-cortisol-levels-following-a-stressful-experience-62168

元論文

Self-soothing touch and being hugged reduce cortisol responses to stress: A randomized controlled trial on stress, physical touch, and social identity
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666497621000655#!

「鍼治療のツボの正体」を解剖学的に示すニューロンが発見される

鍼治療の治療メカニズムは科学的にはまったく根拠がわかっていない
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鍼治療とは、炎症に関連した慢性的な痛みや、その他健康上のさまざまな問題を改善させる数千年も続く中国の伝統医療技術です。

現在はどこ国にも鍼治療の診療所があり、非常に一般的な医療として浸透しているイメージもあります。

しかし、この治療法には科学的根拠がまるでなく、その治療メカニズムもよくわかっていません

ハーバード大学医学部の神経科学の研究チームは、そんな鍼治療において、電気鍼を使った場合に抗炎症反応を引き起こす神経ニューロンを発見したと報告しています。

果たしてこの発見は、謎多き鍼治療のメカニズムを解明する神経解剖学的な根拠となりうるのでしょうか?

この研究の詳細は、10月13日付で科学雑誌『Nature』に掲載されています。

目次 科学的根拠がない? 鍼治療の謎鍼の効能は科学的に説明できるのか?疑惑の多い鍼治療研究 科学的根拠がない? 鍼治療の謎 伝説によると、鍼治療の始…

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参考文献

Exploring the Science of Acupuncture
https://hms.harvard.edu/news/exploring-science-acupuncture
代替医療解剖 (新潮文庫)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01N2WEPWB/ref=as_li_tl?ie=UTF8&tag=nazology-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=B01N2WEPWB&linkId=f554d0af8b17fe56d869e606346f5719

元論文

A neuroanatomical basis for electroacupuncture to drive the vagal–adrenal axis
https://www.nature.com/articles/s41586-021-04001-4