意外と知られていませんが、ニホンザルは川魚を食べません。
樹上生活を営む彼らはおもに、果実やキノコ、陸生昆虫を主食とします。
しかしこのほど、信州大学とバーミンガム大学(University of Birmingham・英)の研究により、上高地(長野)に暮らすニホンザルの集団にて、サケを獲って食べている科学的証拠が見つかりました。
エサ資源が少ない冬季の貴重な栄養源としているようで、これは世界で初めての発見です。
研究は、11月29日付けで学術誌『Scientific Reports』に掲載されています。
目次 冬季には「川魚」を捕食していた 冬季には「川魚」を捕食していた ニホンザル(学名:Macaca fuscata)は、ヒト以外の霊長類の中で、最…
参考文献
Monkeys go fishing to survive harsh Japanese winters
https://phys.org/news/2021-11-monkeys-fishing-survive-harsh-japanese.html
世界最寒地(上高地)に生きるニホンザルの独特な越冬戦略 魚類や水生昆虫類など,河川に生息する動物に依存する世界初の新知見
https://research-er.jp/articles/view/105376
元論文
Winter diet of Japanese macaques from Chubu Sangaku National Park, Japan incorporates freshwater biota
https://www.nature.com/articles/s41598-021-01972-2