草食のゾウガメが、鳥のひなを「狩る」方法を知っていた:衝撃の映像が浮き彫りにした謎の生態

草食動物であるはずのゾウガメの一種が鳥のひなを狩って食べる様子を、研究者が初めて映像に収めた。驚きの映像からはゾウガメがひな鳥を戦略的に狩っている様子が見てとれるが、これが生態の変化を示すのかなどについては多くの謎が残っている。

危機に瀕したワクチン業界を救ったmRNAの次世代技術:経済性だけではないそのブレークスルーの射程

何十年にもわたり、製薬会社は高コストで商業的に成り立たないワクチン製造から手を引いてきた。その状況を一変させたのが、COVID-19とmRNA技術の登場だ。より速く、より安価に、小規模で分散型の製造を可能にするmRNAワクチンによって、これまで見過ごされてきた希少なウイルスや感染症をターゲットとした開発も可能になるはずだ。さらなるゲームチェンジャーであるsaRNAも見据えたワクチン開発の未来。

ワクチンの未来についてはいいニュースと悪いニュースがある:SZ Newsletter VOL.96[VACCINE]

ブレークスルー感染を引き起こすデルタ株の蔓延は、ワクチン接種の「順番待ち」世代に深刻な影響を及ぼしている。それでもmRNAワクチンは、従来の時間軸を打ち破るスピードで開発された。結局のところ、もしCOVID-19が10年前に起こっていたら、もっと多くの家族や友人を失っていたかもしれないのだ。今週のSZメンバーシップのテーマ「ワクチン」について、その未来を左右する革命と、人々の「信頼」の行方を考察する編集長からのニュースレター。

「ワクチン・アパルトヘイト」を放置すると、世界は終わりのないパンデミックに陥る

世界中で接種されたワクチンのほとんどは高・中所得国で打たれ、最貧国では23年までワクチン接種が進まないという予想もある。世界が協調して「ワクチン・ナショナリズム」を排し、「ワクチン・アパルトヘイト」とも言われるこの格差を是正しなければ、貧しい地域は急激な感染拡大に脆弱なままで、ウイルスに変異の機会を与え続けることになる。最悪の場合、ウイルスを撲滅できる絶好の機会を逃し、世界は慢性的で終わりのないパンデミックに陥ることになるのだ。