次のパンデミックはワクチンの不足ではなく信頼の欠如によって起こる:ワクチン人類学者ハイディ・ラーソンの挑戦

COVID-19のさらなる変異株の発生を防ぐには、世界規模での封じ込め、特に発展途上国でのワクチン接種を進めることが重要だ。だがいまやワクチンを最も嫌悪しているのは、世界で最も裕福な国々だ。ワクチン人類学者ハイディ・ラーソンの調査では、政府への信頼が予防接種率を予測するもっとも強力な指標になるという。果たして人類は、次の感染爆発が起こる前にワクチンを信頼できるようになるのだろうか?

mRNAワクチン革命はまだ始まったばかりだ(後篇):免疫エンジニアリングの時代へ

新型コロナウイルスはある意味で、mRNAの未来に向けたインフラを構築した。いまや150を超えるmRNAワクチンが開発段階にあり、ワクチン学の新時代が築かれようとしているのだ。近い将来にはデスクトップ・サイズのワクチン生産マシンが開発され、HIVやデング熱、肝炎や嚢胞性線維症といった難治性の疾病からテロメアまでをも対象として多くの臨床試験が始まることになる。mRNAワクチン革命の最前線を追ったロングリードの後篇。

mRNAワクチン革命はまだ始まったばかりだ(前篇):インフルエンザへの応用

従来のワクチン開発の時間軸を打ち砕き、新型コロナウイルスに対して記録的なスピードでワクチン開発を可能にしたmRNA。このテクノロジーは飛躍的に速く、わずかなコストでワクチンの実現を約束する。その応用範囲はインフルエンザやマラリア、HIVなど幅広く、次世代mRNAワクチンの開発競争がすでに勃発しているのだ。世界を変えたmRNAワクチンはさらなるゲームチェンジャーとなるだろうか?

New Covid variants ‘will set us back a year’, experts warn UK government

Vaccine-beating variant is ‘realistic possibility’, say scientists, amid calls for contingency plans to be revealedCoronavirus – latest updatesSee all our coronavirus coverageMinisters are being pressed to reveal what contingency plans are in place to …

ソローの愛したウォールデン池はいま、クラゲであふれている

ウォールデン池畔に自らの手で小屋を建て、2年2カ月の自給自足生活を送った19世紀の米ロマン主義作家ヘンリー・デイヴィッド・ソローが執筆した『ウォールデン 森の生活』にはクラゲはいっさい登場しない。しかし、いまウォールデン池に入れば、周りはクラゲだらけだ。ソローのいくらか後にその池にやってきた小さなクラゲたちの神秘的な姿はいまや地元の人々をも魅了し、外来種が新しい環境で他の生き物と仲よく共存する一例となっている。