二酸化炭素を吸収する“海藻の森”をラッコが救う

海中に森のように広がって大量の二酸化炭素を吸収してきた海藻のジャイアントケルプが、カリフォルニア沖でウニの食害によって危機に瀕している。そこで米国の水族館が始めたのが、ウニの天敵であるラッコの個体数を増やすことで、この“海藻の森”を取り戻す試みだ。

「発酵」の力で実現する循環型社会のこれから ゲスト:酒井里奈(ファーメンステーション 代表)[音声配信]

ごみや使われていない資源、みんなが見向きもしないような未利用の資源を発酵技術で“素敵なもの“に変えたい──。そんな思いから、発酵技術を用いてコメやリンゴなどの“かす”から高濃度のエタノールを抽出し、これを原料にした化粧品や日用品などを自社開発しているファーメンステーション。代表の酒井は発酵技術を用いた循環型社会をどのように思い描くのか。これまでの道のりとその先の未来について訊いた。

気候変動の影響で「未来を恐れる」若者が増えている:心理学者が語る異常気象とメンタルヘルスの関係

加速する気候変動について研究者が10カ国の若者に調査したところ、「未来が怖い」「人類の未来は絶望的」といった回答が半数を超えた。重大な自然災害に晒されることで未来に対する恐怖感が生まれるばかりか、失われたものや消えつつあるものを思って喪失感を覚える「エコロジカル・グリーフ」も深刻化している。こうした現状について、今回の調査報告の共同執筆者でもある心理学者のスーザン・クレイトンに訊いた。