集団の一部として思考するときに人間はいかに思考するのか? 3つの基本メカニズム

テクノロジーの発達やパンデミックの影響もあって、個人用にカスタマイズされたオンラインプログラムなど、非同期で個別化された体験が多くなっている。だが一方で、行き過ぎた「認知的個人主義」の限界もある。情報が氾濫し、専門性が高まり、問題が非常に複雑化した世界においては、集団的知性の重要性が高まっているのだ。人が他者との相互作用のなかで考える「社会的分散認知」の可能性とそのメカニズムに迫る。

物体の模様が「人間の顔」に見えるのはなぜ? そのメカニズムが研究で明らかに

物体の形状や模様が“人間の顔”のように見えてくる──。専門用語で「顔パレイドリア」と呼ばれるこの現象のメカニズムについて、シドニー大学の研究チームが論文を発表した。研究結果によると人間の脳は、どうやら本物の顔とほぼ同じ方法で顔パレイドリアを処理しているようなのだ。