国家間のサイバー攻撃の応酬が「生活インフラ」に波及し、一般市民を巻き込み始めた

数十年にわたって対立しているイランとイスラエルの間で、サイバー攻撃の応酬が激化している。そのハッキングの対象は燃料供給システムや鉄道管制システム、航空会社などにまで及び、一般市民の生活が脅かされる事態にまで発展している。

静かなるハッキング手法「水飲み場型攻撃」が、あなたを狙っている

正規のウェブサイトを侵害することでサイトの訪問者のデヴァイスをハッキングする「水飲み場型攻撃」という手法が広まっている。水源を汚染して水を飲んだ人を感染させる手口に由来するこのハッキング手法は、静かに実行されることから成功率が高く、その危険性も高まっている。

“クマムシ”という名の高度なマルウェアが、バイオ産業を狙っている

地球最強の生物との異名をもつ微小な無脊椎動物のクマムシにちなんで、「Tardigrade(緩歩動物)」と名付けられたマルウェアがセキュリティ業界に衝撃を与えている。主にバイオ産業を狙うこのマルウェアは、業務妨害から破壊行為、スパイまであらゆる活動に対応するように設計され、しかも自律的な動作が可能という。その背後には、国家によるスパイ活動の存在も見え隠れする。

イランのハッカーによる米大統領選の情報操作、その“実行犯”の起訴で明らかになった手口

2020年の米大統領選挙を前に極右グループをかたって脅迫メールの送信などの情報操作を試みていたとして、ふたりのイラン人が起訴された。ほかにも投票人登録データベースへの侵入やメディア企業へのハッキングなどの疑いもあり、その幅広い工作活動の詳細が起訴状から明らかになっている。

ハッカー集団「Ghostwriter」の活動は、ある“独裁国家”が支援している? 調査結果から見えてきたこと

東欧およびバルト諸国を標的にハッキングと偽情報の拡散を続けてきたハッカー集団「Ghostwriter」。これまでロシア政府の関与が疑われてきたが、実際は東欧にある“独裁国家”の関与が濃厚であることが、脅威インテリジェンス企業による分析で明らかになってきた。

香港の民主化運動に関連して、大勢の人々のiPhoneやMacがハッカーに狙われている

香港を拠点とするメディアや民主主義推進派のウェブサイトにアクセスしたアップル製の端末に、マルウェアがインストールされていたことが明らかになった。ウェブサイトにアクセスしたiPhoneやMacに無差別にバックドアを仕掛けるもので、その攻撃対象は広範囲に及んでいる。

人気YouTubeチャンネルを次々に乗っ取り、ハッカーたちの「ありふれた手口」

人気のYouTubeチャンネルが乗っ取られる被害が、過去数年で数千件にも達するなど多発している。仮想通貨に関連した詐欺への悪用やアカウントの転売がハッカーたちの主な目的だが、その乗っ取りの手口はユーチューバーへの1本のメールから始まる単純なものだ。