ザッカーバーグはわたしたちをメタヴァースに住ませたがっている

仮想空間に注力するメタヴァース企業を目指して社名を「Meta(メタ)」に変更したフェイスブックは、現実世界で行われているすべての活動をメタヴァースでも実現しようとするだろう。そこでは「デジタル商品とそのクリエイターが巨大な存在になる」一方で、これまで買収と独占を繰り返してきた同社の成長戦略から考えれば、ザッカーバーグはその世界の仕組みすべてを手にしなければ満足しないだろう。

顔認識技術の使用を中止するという、Facebookの決断の意味

写真や動画に写っている人物を自動的に特定する顔認識技術について、Facebookが使用を中止すると発表した。プライヴァシーと人権上の懸念があるとして米国では使用中止を求める声が高まってきたが、Facebookの決定はこうした動きが加速するターニングポイントになる可能性もある。

フェイスブックが「メタヴァース企業」になる前に、ザッカーバーグが対処すべきこと

仮想空間に注力するメタヴァース企業を目指し、社名を「Meta(メタ)」に変更したフェイスブック。未来像として示したメタヴァースを実現させるのであれば、まずは内部告発で明らかになった問題の数々に対処していく必要がある。フェイスブックの現在の社名が何であろうと、危機は終わっていない──。『WIRED』US版エディター・アット・ラージ(編集主幹)のスティーヴン・レヴィによる考察。