アマゾンが挑む「ストリーミング戦争」と、映画スタジオ買収という異例の戦略の勝算

アマゾンによる大手映画会社のメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)の買収発表は、ハリウッドに大きな衝撃を与えた。ネット通販の“おまけ”としてのコンテンツを増やす巨額買収は、激化するストリーミング戦争におけるアマゾンの優位性を最大限に高める可能性がある。

『DUNE/デューン 砂の惑星』の本予告編は、これが「映画館で観るべき作品」であることを示している

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の本予告編が、このほど米国で公開された。新型コロナウイルスのパンデミックの影響で映画館とストリーミング配信との同時公開が広がるなか、この予告編は本作を「映画館で鑑賞するしかない」と強く思わせるような出来になっている。

マーベル映画『ブラック・ウィドウ』が、初週にネット配信だけで記録した興収「60億円超」の意味

マーベルの最新映画『ブラック・ウィドウ』が米国で7月8日に公開された。映画館とストリーミングで順次公開されたこの作品だが、米国では驚くべきことに最初の週末にストリーミングだけで6,000万ドル(約66億円)を超える興行収入を叩き出している。このハイブリッド戦略の成功は、コロナ禍を経て映画の公開戦略が様変わりした事実を浮き彫りにしている。