テクノロジーの社会実装がほぼルールメイキングそのものだとするならば、法律家・水野祐が『WIRED』雑誌版のテーマを毎号解題する連載「新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕」は、その最も先鋭的な論点を端的に示してくれる最重要の2ページだ。現在「21_21 DESIGN SIGHT」にて開催中の「ルール?展」のディレクターも務める水野を迎え、最新号のテーマ「コモンズ」とルール、社会契約をめぐる対話を繰り広げた。
…
テクノロジーの社会実装がほぼルールメイキングそのものだとするならば、法律家・水野祐が『WIRED』雑誌版のテーマを毎号解題する連載「新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕」は、その最も先鋭的な論点を端的に示してくれる最重要の2ページだ。現在「21_21 DESIGN SIGHT」にて開催中の「ルール?展」のディレクターも務める水野を迎え、最新号のテーマ「コモンズ」とルール、社会契約をめぐる対話を繰り広げた。
…
人類はいかにして豊かな共有地を共に編み上げていけるだろうか? 雑誌『WIRED』日本版の最新号発売日に開催されたエディターズラウンジでは、コンテクストデザイナーの渡邉康太郎(Takram)をゲストに迎え、雑誌の特集テーマ「NEW COMMONS コモンズと合意形成の未来」をさらに深く豊かに読み解くための推薦図書を挙げながら恒例のビブリオトークが繰り広げられた。恰好の「新コモンズ入門」となったその模様を音声記事でお届けしよう。
…
イエバエの幼虫を利用して家畜のふんなどの有機廃棄物を肥料に生まれ変わらせ、その幼虫を飼料にする──。そんな循環型システムの研究開発で知られるムスカは、1週間で有機廃棄物を分解する超高効率なバイオマス・リサイクルシステムを生み出した。創業者の串間は「究極の循環型社会」をどのように思い描くのか。これまでの道のりとその先の未来について串間に訊く。
…
「Clubhouse」のブームによって、日本でも出会いと交流を加速させるツールとして急速に浸透した音声SNSアプリ。それをいつでも誰でも交流可能な音声AR空間である「オーディオメタバース」と銘打って新たな次元へと進めようとする人物がいる。音声SNS「Dabel」を展開してきた起業家の井口尊仁だ。メタヴァースという新たな領域においてどんな体験をもたらしてくれるのか──。その全容を井口に訊いた。
…
2020年に公開された『ミッドナイトスワン』で第75回毎日映画コンクール音楽賞を受賞し、今夏に新作オペラ『Super Angels』の世界初演を迎えた音楽家・渋谷慶一郎。『WIRED』でも「コロナの中のピアノと音楽」という連載をもつ彼は、2011年に「おわりの音楽 —音楽は変わらなければならない—」と題した「3.11以降の音楽」についてのエッセイも寄稿している。それから10年、混迷の社会における音楽(家)の役割を渋谷に訊いた。
…
気候変動やパンデミックなど地球規模の事象が日常となった現在、果たして人間は自然をいかに体感し、地球を丸ごと感じる想像力を身につけられるのだろうか? そんな問いに、サイエンスと感性を織り交ぜて美しくしなやかに答えてみせるのが、NOMAが企画/案内人を務める新著『WE EARTH』だ。 彼女が大切にする7つのエレメンツを通して地球とのつながりを紐解く “センス・オブ・ワンダー”の技法を訊いた。
…
2020年のオリンピックは、「VRやMRを通じたスポーツ観戦の本格的なプレゼンテーションの場」となるはずだろう……。数年前、そう思っていた人は決して少なくなかったはずだ。しかし蓋を開けてみるとVR/MRの活用は寂しいものだった。「XRの社会実装」の現在位置を確かめるべく、VR/MR空間を制作・配信するためのプラットフォーム「STYLY」を開発・運営するPsychic VR Labの渡邊信彦にリアルな展望を訊いた。
…
日本の未来はアフリカにある ── そう語るのは、バイオ燃料事業によってモザンビークの無電化村に電気をもたらした合田真だ。合田の事業は多岐に渡り、金融分野では現金社会に電子マネーをもち込み銀行システムを導入。さらに日本の農協をモデルにした仕組みを構築しようとしている。彼が立ち上げた日本植物燃料はバイオ燃料の企業でありながら、なぜこうした取り組みを加速させているのか。その先に描く未来を訊いた。
…
「来年はいかなる“問い”に挑み、解題したいと考えていますか……?」そんな問いかけを予防医学博士・石川善樹に投げかけたところ、即座に挙がってきたのが「長期思考」と「滅びの美学」というキーワードだった。このふたつの視点を調和させることが「経済成長」に代わる新たな概念を見出す鍵になるはずだと考える石川をゲストに迎え、この稀代の知性による鮮やかなる「直観・大局観・論理」の手さばきをお届けする。
…
行き過ぎた現代のテクノロジーを「ちょうどいい道具」として再び取り戻すことはいかにして可能だろうか──。思想家イヴァン・イリイチが提唱した概念「コンヴィヴィアリティ(自立共生)」を足がかりに、これからの人間とテクノロジーのあり方を探る『コンヴィヴィアル・テクノロジー』を上梓した緒方壽人。『WIRED』の通奏低音でもあり続けた「人間とテクノロジーが共に生きる社会」の実装へのヒントを緒方に訊いた。
…